教育基本法改正と現場のギャップ
「いじめ」や「ゆとり教育の弊害」など、教育現場の基本的な課題が問われているときに、審議不十分な中で法改正がなされるとしたら、子どもたちはどう受け止めるでしょうか?
「おかしいな? と思うことがあったら、みんなで話し合いなさい」「自分の主張ばかりするのでなく、相手の言うことにも耳を傾けなさい」・・・こういうことを、もし先生が子どもたちに言ったとしても、子どもたちは言うことを聞くでしょうか?
「先生、国会だって、相手の言うこと聞かないよ」「強い者が勝つってことじゃん」・・・私が子どもだったら、そう反論すると思います。
今の子供たちを育てているのは、社会全体なのです。この国会の状況を見せて、教育の議論ができるでしょうか・・・。今回の議論のありようは、ホントに情けないと思いますが、否定できない(見せたくない)大人の世界です。
私は、「教育再生会議」を立ちあげる政府や教育基本法改正を議論している国会と、小中学校の現場で起きているギャップの差を感じずにはいられません。
私たちが子どもたちに教えてやれることは、国や法律に頼らなくても、もっとたくさんあるはずです。
今日、入野中学校では、中3の子どもたちと赤ちゃんとのふれあい体験「プレパパ、プレママ、だっこでギュッ!」がおこなわれました(写真は2年前の時のもの)。
男子生徒も、お腹に風船を入れて妊婦さんのようになってもらったり、赤ちゃんと触れあい、命の大切さや子育てを体験できる、すばらしいイベントです。
私は、国レベルでどんな議論がされようとも、運営に携わっていたボランティアのみなさんや、保護者みんなが、自分たちで汗をかいて、身をもって、子供たちの未来につながる教育をしたいと思ってます。
【余談ですが・・・】私は、教育基本法改正に真っ向から反対しているわけではありません。60年前とは明らかに違う時代に生きている今、時代にあった「教育」を議論することは非常に重要だと思います。国会でもしっかり議論をして欲しいと思っています。
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