今朝は雨。浜松市の来年度予算の新聞記事もあったので、今日は、少し、身体を休めて、頭を使おうかな・・・と思っています。
さて、中心市街地の空洞化が叫ばれて久しくなりました。
アクトタワーにはいまだに空きスペースがあるそうですし、イトーヨーカ堂も撤退。松菱跡地に百貨店を誘致する動きがありますが、どうもハッキリしません。
一方、分譲マンションはどんどん増えています。中には、高年齢層の人たちが、クルマに乗れなくなったときのことを考えて、移動が楽で便利な街中へ移っているケースが見られるとのこと。なるほど、高齢社会を見越した都市設計ってことですかね~。
いずれにしても住民が増えるのは、中心市街地活性化に向けてはイイ傾向なのでしょうね。
・・・しかし、先日、こんな話を聞きビックリしました。
「中心市街地への集客のために、郊外の大型ショッピングセンターからバスを運行したところ、当初もくろんだ“ショッピングセンターにクルマをおいて中心街に買い物に来る人”よりも、“中心街の住民が郊外ショッピングセンターに買い物に行く”ほうが多いんじゃないの・・・」
ということです(データで検証しているわけではありませんのでご了承ください。あくまでも過日の訪問先で聞いた話です)。
ハタと考えると、中心街には百貨店が1つと専門店とコンビニ・・・。イトーヨーカ堂が撤退したので、もう、中心街にスーパーはないんですね。日用品や食べ物を買うところがないので、お話のようなこともありそうですよね。
・・・そんな話を聞いて、数年前、ある研修会で、次のような話を聞いたことを思い出しました。
昔むかしは、モノを買うときには、てんびん棒を担いだ行商人が来るのを待って、買っていた。
自転車やクルマが徐々に発達し、近所に市場ができ、お店にモノを買いに行くようになった。
バスや電車などの公共交通機関が発達し、駅前やバスターミナルに大型の店舗ができ、そこに買いに行くようになった(屋上の観覧車に乗ったり、上層階の大食堂で中華そばを食べたりしたのを思い出します・・・^^;)。
さらにクルマが普及し、郊外型の店舗に買いに行くようになった。
(また、この間、豊かな時代になり、家族でモノを買う時代から、個人で買う時代になってきた)
そして、近くて便利なコンビニのニーズが高まった。
さらに今、自宅で、ネットショッピングでモノが買える(届けてもらえる)時代になった。
消費行動は、自宅→近所→中心市街地→郊外→近所→自宅、と移ってきています。もちろん、買うモノによっていろいろなのですが、これって結構興味深いと思いませんか?
さて、こういう時代の流れからすると、私は、もう、商業施設で街中を活性化するのは、ムリなのではないかと思います。
超高齢社会の中、今、マンションを買っている高齢者のみなさんが住みよい街にするためには、商業施設ではなく、フォルテのような“箱”ではない“本格的な都市公園”や、“アクトホール”のように仰々しい施設でなく、自分たちが楽しめる文化芸術的な施設など、新しい発想が求められているのではないでしょうか。
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