常任委員会②
記事が長くなりそうなので、分割して②としました。
今日、傍聴に行った「総務委員会」では、「第二次行革審」の設置に関し、“1会派”から修正案が出され、審議会のあり方、諮問内容をめぐって激論が闘わされました。
原案に対する賛否、さらに修正案に対する賛否の議論があった中、結論から言えば、「“委員会として”の修正案」を承認すると言うカタチになりました。
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今日の論点は大きく2点。
最大の論点は、諮問事項の中の「“総合計画に関する事項”について、どこまで行革審が踏み込むか」であったと思います。
「総合計画」は3層構造になっています。
まず、今後8年間の「基本構想」、そして前半4年間の「都市経営計画」、そして毎年の「戦略計画」です。
1会派からの修正案は、“総合計画に関する事項”を削除するというものでしたが、“委員会としての修正案”は、「総合計画」の中でも、「基本構想」については、策定の経過を踏まえ尊重すべき・・・、と言うことでした。
この件については、代表質問に対する市長答弁もありましたので、私は、大きくこだわることはないと思っていましたが、委員会としては「諮問の範囲をしっかり定義しておきたい」ということだと思います。
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2番目の論点は委員構成でした。
「委員(10人)の中に“行政経営の専門家”を入れるべき」という意見があり、賛否を問いましたが、委員会では否決されました。
“行政経営の専門家”と言っても、机上の空論を論じる学者は浜松のチェックには必要ありません。
浜松を、真に競争力のある、より良い街にしていくには、これまでの行政の常識にとらわれたり、他の政令市との相対比較をするのではなく、グローバルスタンダードの視点が求められます。
また、条例案の中には、必要に応じて意見を聞くことができるという項目もありますので、もし、必要があれば、実務経験のある改革派首長、例えば、三重の北川さんや、鳥取の片山さん、岩手の増田さんなどに意見を聞くというのは、これはすばらしいことだと思います。
また「経営者が4人」ということに異論もありました。
民間企業で労使論議をしてきた経験からすれば・・・、「経営者の視点をしっかりと受け止め、労組が現場の意見を伝える」というのが、より良い経営のあり方だと考えます。
したがって、議会は議会として、「行革審」からの提案や、市長提案に対して議決権を持っていますので、“是々非々”で市民の声を伝えれば良いと思います。
議会のあり方も問われています。むしろ、議会はそれを重く受け止めるべきです。
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「都市経営会議」は、市長を座長として「総合計画」をチェックする組織のはずだったが、「行革審」に委ねるということは「総合計画」のチェックに市長が入らないということだが、それで良いのか?
・・・との意見も聞かれました。
一瞬、「なるほど」、とも思いましたが・・・、これには、市長が行革審に出て、堂々と議論すればよいのではないかと思います。私は、康友市長の軽いフットワークに期待します。
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いずれにしても・・・、
今回、市議会として「修正案」を提案、議論したということは、浜松市議会にとって“一歩前進”だったのではないでしょうか。
「スタンドプレーだ」との声もありますが、他の議会では、議員提案条例なども出されているわけですから、今後、こうした議論が進むような気がします。
他会派から出されたことについては、ちょっと悔しい気もしますが、私も、常にこうした意識を持ち続けたいと思います。
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まだまだ、お伝えしたいことはあるのですが、ブログだけではとてもとても・・・。
ぜひ、いろんなところでお話ししていきたいと思います。
2日間、けっこう頭を使いましたが・・・、今日の傍聴は、非常にいい経験でした!
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