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鳥取改革

20070809_1654_2 昨日、鳥取県に視察に行きました。

目的はこれまでにも何度か書いてきた「片山前知事」の行財政改革の中味を「目」と「肌」で確かめることです。

わかったことは、大きく2点。

まず、最大の行革は「情報公開による、仕組みや意識の変化」だと感じました。

次に、具体的な“箱モノ”見直し事例では「見直し手法に定石はない」ということもわかりました。
「財政状況は厳しい」という認識が共有化できれば、あとはいろんなやり方で見直しの可能性はあると感じました。

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写真は「賀露かにっこ館」という施設です。(HPはこちら

もともと、予算33億円で建設予定だった「世界カニミュージアム」の計画を見直し、約9億円に縮小(施設は3.8億円)したものです。
あわせて、施設の役割や位置づけを見直し、入場料も無料としました。
無料としたので「受付」も必要なくなり、スタッフはわずか5人。しかも、飼育や広報も全て自分たちで行い、ランニングコストを年3600万円に押さえたとのこと。

一方、近隣の海鮮市場、物産店等との相乗効果で、年間20万人が訪れるそうで、こちらは計画の年間11万人を大きく上回っているということでした。
近隣への経済効果はバカになりませんね~。

展示の工夫や、夏休み子どもイベントも、全て手作り。
展示の魚の中には、近所の漁師さんから「こんな魚が捕れたけど、いる?」と言われてもらってきたものもあるとのこと。
県の施設らしからぬ、ほほえましい運営でした。

職員さんとお話しましたが、「大変ですよ~」とは言いながらも、充実感を持って働いているようでした。

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県立博物館の学芸員さんともお話しました。

鳥取県の美術館構想は事業費80億円。これは見直しにより凍結されました。

美術館は、作品保存のため、空調設備などにお金がかかるということで、ランニングコストも億単位だそうです。

「県立美術館がないのは、鳥取県だけなんです…」と、学芸員さんは美術館凍結には残念そうでしたが、「財政事情からすると、しかたありませんね…」とのこと。

今は、できることをしっかりやろうと、既存の博物館の中で、みんなでアイデアを出しあってがんばっていらっしゃいます。

ちょうど、子どもたちが喜びそうなすてきな夏休みイベントをやってました。(HPはこちら

とりわけおもしろいな~と思ったのは、「ウォーリーを探せ」の本格的美術館バージョン。

「この絵の中に、こんなキャラクターの人がいます。どこにいるか探してね!」・・・なんて、子どもたちにはとっつきにくい「昔の襖絵」も楽しんでもらおうって企画もありました(当時の歴史や文化にも触れられるすばらしい企画だと思いました)。

また、フツーの女性の絵(もちろん名画ですが・・・)を数枚並べて、「どのファッションが好き?」とか・・・。

こちらも手づくりで、コストをかけずに利用者の満足度は高く…、という感じでした。

おふたりとも、まだ若い職員さんでしたが、コスト意識やお客様満足度をしっかり理解しています。

行政サービスはただ「箱」をつくれば良いというわけではありません。

大切なのは「意識改革」ですね。すばらしい職員さんでした。

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