7/30 常任委員会①
7/30に、5つの常任委員会が同時に開催され、「行政経営計画」の進捗チェックなどを中心に、各委員会で激論が闘わされました。
大変なボリュームですのですべては紹介できませんが、マスコミ報道されたテーマを中心に、2回に分けていくつかのトピックを取り上げてみたいと思います。
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【文教消防委員会】
●「ものづくり伝承館」整備事業の見直しについて
7月上旬に報道された標記の件が、議会に公式に提案されました。
これは今年度の実施予定だった「(仮称)本田宗一郎記念 ものづくり伝承館」整備事業を見直すというものです。
計画は、天竜市二俣町の通称“クローバー通り商店街”の一画に、H20年5月開館予定で、2階建ての施設を造るというものでした。建設関係経費は約3億円で、旧天竜市が持っていた「本田宗一郎顕彰基金」を主な財源としていました。
見直し計画は、施設の新設は行わず「旧二俣町役場を修復」し、先人が残した品々を必要に応じて展示する場所や、ものづくりの大切さを教える場所として活用する・・・というものです。
今回見直しの理由として・・・、
建設後の維持経費が毎年2500万円程度かかると見込まれることから、「①行革促進の意味でも、管理コストや活用の仕方などの管理運営面で、より良い方向を目指したい」ということ、
二俣地内には登録有形文化財の「旧二俣町役場」があるが老朽化しており、これを改修して、有効利用を図ることなどから、「②地域の活性化をより図る場所としての機能を盛り込みたい」ということ、
また、二俣町内の市有地(ヤマタケの蔵地)への建設を予定しているが、「③蔵を取り壊すことに対し、地域文化や活性化の点から残してほしいとの要望がある」
・・・ことを挙げています。
新聞報道のとおり、委員会では見直しに対しさまざまな意見が出されました。また、8/1には「遺族が寄贈品の返還を求めた」との新聞記事が報道されました。
私は「新市建設計画の見直しに、聖域はない」と思っています。それを求められた市長が当選したわけですから、見直し議論はどんどんすべきだと思います。
「本田宗一郎顕彰基金」など昨年度までの経緯は詳しく知りませんが、全市的に、また長期的に見れば、今回の見直し案を評価しています。
これまでにも鳥取県の箱モノ計画見直しの事例をブログで報告していますが、市側には、まず、説明責任をしっかりと果たすことが求められています。関係者の理解を得るよう努めていただきたいと思います。
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●博物館施設の整理統合
マスコミ報道はありませんでしたが、私は子供のころから考古学が好きで、個人的に関心のあるテーマなので記載します。
現在、浜松市内には14の博物館があります(私も知りませんでしたが、下記のとおりです)。
①浜松市博物館、②伊場遺跡資料館、③市民ミュージアム浜北、④舞阪郷土資料館、⑤雄踏図書館郷土資料展示室、⑥姫街道と銅鐸の歴史民俗博物館(細江町)、⑦引佐歴史民俗資料館、⑧三ケ日公民館民俗資料館、⑨春野歴史民俗資料館、⑩旧王子製紙製品倉庫(春野町)、⑪さくま郷土遺産保存館、⑫水窪民俗資料館、⑬水窪カモシカと森の体験館、⑭龍山郷土文化保存伝習施設
これらを整理統合し、10箇所程度にしようというものです。
先日、⑥と⑨を見に行きましたが、地域の歴史や文化がわかり、たまにはイイものですよ。他の施設も、今後、ぜひ見に行きたいと思っています。
●消防団組織等の統一
現在の12支団を、平成21年度に、7区の支団体制に再編するという計画が示されました。
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【厚生保健委員会】
●浜松市リハビリテーション病院の運営について
リハ病院はH11年に国立浜松病院から移譲を受け開設。高齢化の中、必要性が高まるリハビリ医療を提供しています。
しかし、今年度10人体制でスタートした医師(内科4人、リハ科6人)のうち、6月末にリハ科医師が2人退職し、7月末にも各1人ずつが退職予定、さらに残った医師からも退職の意向が示されています。
このような中、内科は従来通りの医療提供を続けますが、リハ科については入院を休止し、外来については浜松医大の協力の下、引き続き診療を続けるとしています。
この理由について、私は委員会に出ていないので聞いていませんが、運営に当たっている「医療公社」の経営健全化を進めているところでもあり、「公が市民に提供する医療のあり方」について、今後も検討が必要な気がします。
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長くなりますので、以下については後日報告します。
【総務委員会】
【建設委員会】
【環境経済委員会】
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