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2007年12月11日 (火)

出産費用

11月議会の条例改定の中に「医療センター分娩料等の引き上げ(来年4月~)」があります。今回の主な改定内容は次のとおりです。

1.分娩料 1回80,000円→100,000円

2.妊婦健診 1回2,500円→4,500円(初診は5000円で変わらず)

3.分娩にかかる入院料 1日30,030円→34,650円

4.新生児介補料 1日5,000円→6,000円

5.乳幼児健康診断料 1回3,200円→5,350円

簡単にいえば、これらにより“6日間入院した場合”の出産費用は、概算でこれまでの約28万円から33万円強になるということです。(この試算では差額ベッド、食事料などは考慮していません)

浜松市内で平成18年に産まれたあかちゃんは7,814人。そのうち「医療センター」では1,103人が産まれました。

子どもを産みやすい環境をつくらなければいけない時代なのに、時代に逆行するような施策を打たねばならないなんて、ツラいですね・・・。

この議案、先週の「厚生保健委員会」で了承されましたので、14日の本会議で可決されることになるでしょう。議会としても説明責任を果たさねばなりませんね・・・。

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私は、厚生保健委員会には出ていないので、どんな議論があったかは詳しく知りませんが、今回の提案の背景は、大きく2点、「医療センターの経営環境」と「産科医療の構造的な問題」だと理解しています。

経営環境については何度か触れているので今日は詳しくは触れません。

構造問題は、言い換えれば「医師不足」と「市内の医療機関のバランス」ということです。

産科医不足は全国的な問題です。「医療センター」でも産科医が減っています。もちろん、医師の確保に努めたり、助産師の手を借りたりしているのですが、現行の体制では、これまでと同じくらいの出産人数に対応するのはキビしいということです。

「医療センター」の出産費用は、これまで、市内の他の医療機関に比べ低いほうでした。今回の改定で、市内の他の医療機関との差は少なくなり、ほぼ同水準となります(医大が安いようです)。

「出産費用が安いから医療センターへ」というご家庭が、どのくらいあったのかわかりませんが、他の医療機関を利用してもよいという人が増え、市内の医療機関間の均衡が図れるということもあるでしょう。

官民の医療機関が連携して、安心・安全にあかちゃんを産むことのできる環境をつくっていかねばならないと思います。

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産科医不足という構造的な課題解決には、国の産科医療に対する明確なビジョンが必要です。

一方、地方自治体でも、矢祭町の祝金のように、独自で子育てや出産支援策を実施することは可能です。徹底した行財政改革でそうした財源を生み出すことは、決して不可能ではありません。

ちなみに、国保からは「出産育児一時金」が35万円給付されます(民間健保組合では独自の上乗せがあるところもあります)。国保財政が改善すれば、必要な給付を拡大することもできます。

住民サービス向上のためには、とにかくムダをなくすことが必要です。

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コメント

初めまして、医療センターの婦人科に通う患者です。出産費が上がり驚いています。しかし院内が綺麗になっていく現状を見て正直不快に思ってもいます。
その分の費用を婦人科にあてていただきたかったです。
また
地方(長野)では、子供小学校卒業までは養育費がただと小耳に聞いております。長野は浜松と違い人口が少ない上そのようなとても子育てに大変協力的なところもありますので、
どのようなかたちで実現実行できているのか是非とも調べていただき、浜松でも実行していただきたく強く望んでおります。

子育て支援が、出産費用35万や援助3歳まで毎月1万で12歳まで5千円ではなかなか子供が欲しくても経済的に子どもをさずかろうとは女性ばかりではなく男性側もおもわなくなってきています。
子どもがへる歯車をはやく加速させているのはいったいなんなのか?

一番必要としている医療や育児費は今現在万全の努力をしつづけていますか?

生命を後回しにして便利を先に考えていませんか?

努力の限界は自分が限界をつくってあきらめています。
決まった予算だから
この予算はこれにしか使えない

そんな考えでは
どんどん苦しくなっていきませんか?


どうか
これ以上がっかりしないよう
上手にお金も対策も支持も許可も考え判断していただきたいです。

さおりさん、コメントありがとうございました。
また、レスが遅くなったことをお詫び申し上げます。

子育て支援策の充実は、少子高齢化の進展の中、最優先で取り組むべき課題です。

浜松でも、市長が「こども第一主義」を掲げ、行財政改革を進め、財源をねん出し、施策の充実に取り組んでいます。まだまだ十分ではありませんが、着実に進めています。


まず、キレイになっている医療センターの産婦人科ですが、来年4月の開業に向け、「バースセンター」の開設を進めています。

医療センターでは、産科医師が不足する中、助産師さんに活躍いただいて、安心してあかちゃんを産める施設整備を進めています。

先月、ドクターから話を聞きましたが、スタッフ一同、市民の皆さんに満足していただけるように、(冗談ヌキで)寝る時間も惜しんで、懸命に努力しています。

出産費用を引き上げて、施設改良に充てているわけではありませんので、その点はご理解いただきたいと思います。


次に、子育て支援策ですが、私も3人の子どもを育てている親として、今のままで十分だとは思っていません。
国の施策として「児童手当」がありますが、ご指摘のとおり、保護者からみるとまだまだ不十分です。

浜松市が給付している児童手当は、H19年度決算額で、年間62億円にものぼります。
仮に支給額を2倍にするためには、62億円分の財源を捻出しなければなりません。これは簡単なことではありません。

民主党は、政権を取ったら「1人26000円のこども手当を創設する」と言っています。財源の捻出は大変だとは思いますが、ぜひ実現してほしいものです。


さて、浜松市では、今年度、中学生までの入院医療費の助成制度ができ、22年度には通院医療費助成制度もスタートする予定です。

わずかではありますが、子育て支援策を進めていけるよう、私も、税金のムダづかいをしっかりチェックしたいと思います。

長野県のこと、教えてくださりありがとうございます。今後、調べて参考にさせていただきますね。

行革審の秋山です。

> 出産費用を引き上げて、施設改良に充てているわけではありませんので・・

というご説明ですが、少し注文ありです。

出産費用を上げる理由は別にある・・という説明には論理的に納得です。

ただし、何故、施設改良にお金を使わなければいけないか・・ということが説明されないと、「施設代にお金を使わず、その分でもうしばらくは出産費用を安くするべきでは・・」という思いへの納得できる説明にならないのでは・・と思ってしまいました。

お忙しいとは思います。お時間のあるときに、お返事よろしくお願いいたします。

ではでは。

秋山さん、お久しぶりです。

たくさんコメントをいただき、ありがとうございます。

今日10時からの本会議で、11月定例会が始まります。
26日の代表質問まで、まだ細部の調査を続けていますが、時間を見てお返事させていただきます。

しばらくお時間をください。よろしくお願いします。

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