少数派
今日は「フォルテ」報告の予定でしたが、ちょっとした議論がありましたので、話題を変更します。
今日行われた「総務委員会」で、「浜松市教育委員会委員等の報酬及び費用弁償並びにその支給条例の一部を改正する条例案」が審議されました。
タイトルが長くて、何のことかわかりませんよね。
乱暴にいえば「審議会の公募委員の報酬を8800円から3000円にする」というものです。(本当はもっと複雑な議案ですが、とりあえず議論になった部分だけに触れます)
市の提案(“原案”と呼びます)は上記のとおりですが、これに対し最大会派から “修正案” が提出され、我が会派を除く、他の全委員が修正案に賛成したというものです。
修正案は上記の部分を削除し、審議会委員報酬を「現状のまま据え置く」というものでした。
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修正理由は次のとおりです(原文のまま)。
附属機関は、執行機関が直接住民を対象とした行政を執行するのと異なり、執行機関の行政執行のための必要な資料の提供など、その前提となる審査、審議または調査を行うための機関である。
しかし、執行機関の補助職員以外の外部から委員を選出することを前提として、条例に規定する以上、地方公共団体の行政組織の一環として、その機関と委員の立場を尊重すべきである。
特に、市民協働による開かれた市政を実現するためには、市内各地域、各界各層から、広く人材を募ることが必要である。また、会議は同一の時間に同一の場所で開催され、各委員の知識や経験に基づいて、平等な立場で議論が交わされるが、事前事後の準備を含め、委員としての責任により拘束されていることは言うまでもない。
以上のことから、報酬は委員間において平等であるべきであり、日額の8800円の報酬は決して高額なものではなく妥当なものであることから提案する。
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私は総務委員会には出ていなかったので、委員会での議論内容はわかりませんが、この他にもさまざまな意見が出されたと思います。
我が会派の委員は採決に際し「退席」しました。本人は “修正案” に賛意もあったようですが、会派として「原案賛成」の意思統一をしたためです。
賛成理由は、もちろん「行財政改革の推進」です。
“原案”にも不十分なところがあります。“修正案” で指摘しているとおり、同じ審議会委員で報酬に差があるところは平等ではありません。
私は「大学の先生などの知識経験者以外は、浜松市民であれば、一律3000円で良い」と考えていました。
しかし、この「不平等」を理由に反対することは、「行財政改革の推進」に反します。
したがって、我が会派は「“原案”で一歩前進」する方を選択しました。100点満点の施策でなくても、80点でも50点でも改革を進めていく…これが我が会派「市民クラブ」の考え方です。
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おまけをひとつ・・・。
今議会提出議案の中に「審議会委員の上限定数削減や市民委員削減(案)」があります。
今回の「修正理由」を是とするならば、この提案にも反対すべきと思うのですが、そちらは原案どおり可決される見込みです。
私はこれにも賛成しています。
“市民委員”を削減しても、委員の中にも市民がいなくなるわけではありませんし、必要に応じて意見聴集すれば、市民の声を聞くことはできます(このことは委員会でも賛成意見として発言させていただきました)。
21日の本会議最終日に採決がおこなわれます。
原案に賛成するのは、おそらく「市民クラブ」だけだと思います。私たちは、スピード感を持って、行財政改革を進めていく覚悟です。
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