ふるさとを創る(5/24)
今日は入野地区社協の講演会がありました。タイトルは「食の安全と有機農業」。講師は新城市にお住まいの松沢政満さんでした。
松沢さんは23年前から「有機農業」に取り組んでいらっしゃいます。
松沢さんのお名前をネットで検索するとたくさん記事が出てきましたので、この世界では有名な方のようです。体験学習に訪れる人も多いようでしたが、約1時間半、楽しくお話を聞かせていただきました。
松沢さんは、「近代化農業」と比較して「有機農業」の特徴を述べられました。
みにくいかもしれませんが資料の写真を掲載します。
クリックして拡大してみていただければと思います。
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私は農政は得意ではありませんが、昨年1年間、委員会審議に加わり、幾つかの疑問を感じてきました。
これまで、巨額の補助金を投入し、大規模開発を進めてきた田畑が、今は休耕地となり荒れ果てています。そしてその開発費用の借金をいまだに返済し続けている・・・。
食糧自給率が40%を切り、環境やエネルギーの視点から「フードマイレージ」が指摘されています。加えて「食の安全」も声高に叫ばれている中、地産地消をはじめ、食のあり方をみんなで考える必要があると思います。
また、農業を農政サイドからだけでなく、消費者側からも見る必要がある。そして行政施策にも「選択と集中」が必要・・・。そんなことを感じました。
農業再生を進めるために、大規模化し効率を高めようとする取り組みがあります。「近代化農業」の更なる発展型ということでしょう。しかし、その対極ともいえる「有機農業」も新たな選択肢だと思いました。
松沢さんの近くでも、「Iターン」してきた若者が、2年目で既に収益トントンまでこぎつけ、地元の消防団活動の活性化や、赤ちゃんの声が聞こえるなど、ふるさと再生にもつながっているとのことでした。
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「有機農業の推進に関する法律」が平成18年12月に施行されました。この法は超党派の議員による議員立法で誕生したとのこと。
この中で「有機農業推進計画の策定」というのがあり、浜松市でもこうした計画を策定することになると思います。議論の前に、松沢さんの農園にぜひ行ってみたいと思います。
今日のタイトル「ふるさとを創る」は、今日、講演の後に買った本の名前です。
「愛知大学綜合郷土研究所」というところが行ったシンポジウムの報告で、松沢さんの基調講演をもとに、中山間地再生の取り組みのヒントが書かれているようです。
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