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2008年7月23日 (水)

聖職者の汚職(7/23①)

大分県教育委員会の汚職事件に関連して、うぐいすさんからコメントをいただきましたので、簡単に触れておきます。

今回の大分のケースで最も問題なのは、「カネ」と「試験データの改ざん」でしょう。

浜松市は政令市になった昨年から、教職員の採用を行っています。それまでは静岡県教育委員会が採用していました。

試験のチェックは、「組織として集団で行っているので、大分のように個人が恣意的に操作するのは考えられない」とのことでした。

また、職員には「倫理規定」というものがあり、当然、贈収賄などあれば懲戒対象になっています。答にはなっていませんが、その意味では「不正採用」は考えられません。

なお、浜松市は、基本的に県教委のやり方を踏襲しており、一次試験は、県と静岡市、浜松市で共同で試験問題を作っているそうです。

二次試験は独自に充実させており、市長部局職員など教育委員会以外の面接官も含めた面談や、模擬授業などを行い、2日間かけてチェックの充実を図っているそうです。

今年度の採用試験も始まっていますが、「少しでも公平性を高められるように、公開できる部分の情報公開や、名前を伏せて採点するなど、二次試験から対策を考えていきたい」と話していました。

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ただ一般的に、就職に関して “コネ” というのがありますよね・・・。

教育委員会には聞きませんでしたが、「カネ」と「改ざん」はないとしても、そういうことが「全くない」と言えるのでしょうか・・・。新人議員の私にはわかりません。

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私は、この際、「内部統制」をしっかり確立すべきではないか、と考えています。

「内部統制」は、「日本版SOX法」が今年から施行されたことにより、民間企業に義務づけられた制度で、簡単にいえば3つのポイントがあります。

①財務報告の信頼性アップ、②業務の効率化、③コンプライアンスの徹底です。

これらの仕組みを明確にし、社員に周知することにより、企業価値を高めていこうというモノです。

今回の大分県の事件では、③が課題になっているわけですが、リスクマネジメントの観点からも、こうした制度を「見える化」し、職員に徹底すべきだと考えます。

先月、コンプライアンス条例の調査(神戸市・大阪市)に行ったのも、その一環なのですが、神戸市では「市民など(公職者など含む)からの意見・要望(要は“口利き”)をすべて文書として記録する」という制度を持っています。

地方自治体の「内部統制」のあり方については、しばらく研究したいと思っています。

*この文章は何度か書き直しています。表現の難しさがあり、書き直しても本意が伝わらないような気がしています・・・。

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コメント

詳しくお教えいただきましてありがとうございます。

今後はどこの教育委員会でも対策を強化されることと思われます。

ですが今現在、多くの保護者からかなりの批判を受けている教師がいることも事実です。

そのような教師に対して何の対策も取られていない現状を見ると、「コネ」ではないかという疑いを払拭することはできません。

うぐいすさんへ

視点は少し違うかもしれませんが、「指導力不足教師」への対応についても聞きました。

今年の4月から、浜松市では、「指導力不足教師」に対し、医師や弁護士、保護者代表などからなる審査会を設置し、対応を協議しているとのことでした。

指導力不足には、本人の資質・能力の不足のほかに医学的な事由も考えられます。

すでに開催されており、協議結果を踏まえ、学校と教育委員会で連携し、個別に指導しているとのことでした。

場合によっては、学校現場から離して、研修所で更生にあたったり、医学的な問題の場合は休んでもらったり、さらに、どうしても復帰がムリとなれば「分限免職」も考える・・・、ということでした。

もちろん、私は、学校教育の現場を、子どもたちにとってよりよい環境にしたいと思いますが、一部の不心得な教師のために、一生懸命ガンバッテいる多くの教師が、必要以上にプレッシャーを受けているのも事実だと思います。

熱い気持ちをもって、一生懸命子どもたちに向き合っている教師に対して、みなさんもエールを贈ってほしいと思いますし、人事処遇においても評価すべきだと思います。

お話しを伺って、長い間、子供達と保護者達の苦しみ悩んできた事が今やっと解決に向かって前進していることを知り、涙があふれました。

「指導力不足教師」という言葉は人によって様々な解釈や誤解を受けそうですが、私は「人間性に欠ける教師」という意味で使ってもらいたいと願っています。

決して教師として完璧を要求するものではなく、教師としての道徳観と子供達に対する思いやりを具えた人物であるかどうかを最も重視していただきたいからです。

そうする事で、子供達にとって本当の意味での良い教師が良い評価を得ることができると思いますし、失われた教師への尊敬の気持ちも取り戻すことができると思います。

うぐいすさんへ

子どもたちのまわりにはたくさんの課題があります。

昨日もある会合で、人生の大先輩から、「子どもたちに夢を与えられる学校になってほしい」という発言を聞きました。

同時に、教師の役割だけでなく、生徒自身や生徒会の役割についての指摘もありました。

それを聞いた私は、同時に「保護者(PTA)の役割」も痛感しました(一応PTA会長ですから)。

保護者の関与も、あるべき学校の姿に、大きな影響を与えるのではないでしょうか・・・。

「モンスター」ばかりが注目されますが、親が真摯な姿を見せることも、子どもや学校にとって、きっと大事なことですよね。

私の子供の頃と比較すると、保護者が学校に関わる機会が最近はとても増えました。それが過保護であると感じることもしばしばです。

PTAの役割も、どこまで子供達と関わるのが良いのか、その見極めが今は難しい気がします。

学校と家庭の役割も、昔と今とでは逆転している気がします。学校でしつけを行い、家庭で学習をするというように。

大人の役割は、子供の自主性を正しい方向へ導いていくような形で見守り、時にはそっと手を差し伸べることではないかと私は思います。

うぐいすさんへ

>学校と家庭の役割も、昔と今とでは逆転している気がします。

おっしゃるとおりですね。
いずれにしても、今のあり方がベストとは思えません。

家庭教育の推進や地域での見守りなど、できる人ができることをやっていくべきではないしょうか。


子供の健全育成の為ならば、多くの方々の理解や協力を得られると思います。

いずれにしても今必要なのは、学級崩壊、モンスターペアレント、指導力不足教師、いじめ、ネット被害など次々に起こる問題を放置せず、早目にきちんと対策を練ることですね。

教育委員会も政令市になって一新されたようですし、今後に期待致します。

今回も私の意見をたくさん聞いて頂き、またそれに対してのご丁寧なお返事をくださいましてありがとうございました。

うぐいすさん、ありがとうございます。
返事が遅くなってすみませんでした。

これからも、お気づきの点があれば、いつでもお気軽にコメントくださいね(もちろんメールでもOKですよ)。

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