住みよい社会(7/24)
静岡市のグランシップで行われた「静岡県 市町議会議員 研修会」に参加しました。
テーマは2つ。来年5月からスタートする「裁判員制度」 の説明と、「バカの壁」でおなじみの養老孟司さんの講演です。
養老さんの講演テーマは「住みよい社会」。
医師、解剖学者の視点から見た「社会のありよう」や、氏がよく訪れる「ラオス」や「ブータン」と比較して、「住みよい社会」と「便利な社会」の違いなどをお話しいただきました。
「面白いな・・・」と思ったのは、モノの見方が似ているところです。すなわち、「言わないこと」、「触れていないこと」、「書かれていないこと」に、氏も注目するという点です。
これは問題発見に必要な視点だと思ってます。さらに、今日のお話を聞いて「角度を変えて見る」ということも心がけたいと思いました。きっと、医師、解剖学者として、さまざまなケースを予見する・・・という視点なんでしょうね。
「現物はウソをつかない」。そのひとことに氏の思想を見ることができました。
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・・・とまぁ、成果は得て帰ったのですが、少し辛口発言をしますと・・・、本当は、もっと行きたい研修会があったんです。
議会事務局に相談したところ、「この研修会は “静岡県 市町議長会” で決めたもので、議長名で招集しています」、「もちろん、最終的な参加可否は田口さんが決めてくれればイイですが、個人的な理由で不参加というのは・・・」ということでした。
いわゆる「公務」です。
みなさんが納めている「税金」から議員報酬をいただいている以上、本会議や委員会などの「公務」は、当然、最優先です。
しかし、私は、養老さんの「住みよい社会」より、財政の勉強をしたほうが、将来的に市政に貢献できるんだけどなぁ・・・、と躊躇しました。
最終的に、昨年、この研修会をケガ(^^;)で欠席したこともあり、今年は参加することにしました。
実際には数名の欠席議員もいましたが、議員活動のプライオリティ(優先度)について、ちょっと考えてしまいました。
今後は公務を尊重しつつ、「市民のみなさんにとってベストの結果を出すための判断」をしたいと思います。
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