債務負担行為(7/26)
議員になって1年強。まだよくわからないことがたくさんあります。
そのひとつが「債務負担行為」。
昨日の「行革特委」で、山口議員が、「市債残高だけでなく、債務負担行為の情報を明らかにすべき」という趣旨の発言をされていましたが、私もまったく同感です。
山口議員は、「19年度包括外部監査報告」に書かれている「債務負担行為650億円」という数字を例に挙げて、「リース料など含まれていないのではないか」と指摘していました。
「債務負担行為」の言葉の意味は、検索サイトなどで調べていただければと思いますが、要は「隠れ借金」、「支出を約束しているお金」です。
浜松市は財政健全化法の4指標を公開しており、そのひとつである「将来負担比率」の算出には、「債務負担行為」も計上していますので、数字は把握できているはずです。
しかし一体、どう評価すればよいのか?よくわかりません。
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H18年度「浜松市財政のすがた」には、何ヵ所か数字が現れています。
たとえば、連結バランスシート(B/S)ではこんな記載があります。
B/Sの負債の部では、債務負担行為 12億円となっています。
しかし、欄外に、「債務負担行為に関する情報」として、①物件の購入等(295億円)、②債務保証及び損失補てん(331億円)、③利子補給等にかかわるもの(544億円)が記載されています(億単位未満切り捨て)。
欄外の数字を合計すると1170億円となります。
B/Sには、「引渡しが完了した物件で未払いとなっているもの」や「確定した債務」しか計上されていません。
一方、欄外は、「債務負担行為を設定しているもののうち、物件等の引渡しが済んでいないが、契約上支払いが確定しているもの」、及び「外郭団体等の債務保証・損失補償のうち、現在債務は発生していないが、偶発債務となりうるもの」と説明しています。
たとえば「土地開発公社」に関する「債務負担行為」は・・・、
包括外部監査報告では、短期借入金・長期借入金合計の261億円と評価していますが、「財政のすがた」には、「未確定債務 230億円」、「【参考】債務負担行為限度額 470億円」と書かれています。
いったいどの数字を、どう評価すればいいんだろう・・・。
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いずれにしても「こどもにツケをまわさない」ためには厳しいチェックが必要です。
19年度末の市債残高は、前年の5631億円から5493億円に、138億円減りました。
債務負担行為の評価はどうなっているのか・・・、19年度決算で詳しく調べます。
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