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2008年9月 5日 (金)

市債の減額補正(9/5)

補正予算案をみていると、いろいろ勉強になります。また「国政にもつながっている」ということがよく分かります。

市の職員さんには、「つまらない質問」や「同じような質問」を何度もするのですが、丁寧に教えてくれます。自分のレベルの低さを痛感すると共に、きちんと教えてくださることには、ありがたく感謝しています。

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今回の補正予算では、市債発行が3.4憶円減っています。借金をできるだけ増やさないという点では良いことです。

細部を見ると、たとえば・・・

「道路工事予算を組んだが、国の補助金が要求どおりつかなかった」

→「そのため市の負担分もカットになった」

→「市の負担分の一部に市債があった」

→「そのため市債発行が減った」

・・・というものも多くあるようです。

安全対策など本当に必要な工事はやらねばなりませんが、あらためて「道路」ってのは“ヒモつき”なんだな~と痛感しました。

ちなみに「道路整備事業」には、「国県補助事業」と「市単独事業」があり、補助事業では50%~55%の補助金を受け、残りを市が負担している事業が多いようです。

また、市負担分のうち、45%程度を借金(市債発行)でまかなっている事業が多いとのことでした。すなわち、「道路は完成後の世代が利用する」ので、後年度負担(=借金)を入れるということだと思います。

こういう考え方について、みなさんはどう思いますか?

道路整備は「建設委員会」にいる間に、しっかり勉強したいと思います。

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さて、歳入の「市債」の項目で大きく変わっているのは、「臨時財政対策債」で、9億円減額されています。

事業内容は変わっていないと聞いたので、財源はどうなっているのだろう・・・、と思い、質問したら、「臨時財政対策債」の発行を止め、「地方道路整備臨時貸付金」を利用することにしたとのことでした。

この貸付金制度は、道路整備促進を目的に、今年度からの5年間、年間1000億円を上限に、地方自治体に無利子で貸し付ける制度で、「道路特定財源」や「暫定税率」の話で盛り上がっていた中で、新たにできたようです。

「貸付金」ですから「借金」には変わりないのですが、「無利子」というのが魅力です。

今回の補正予算の中では、「土木施設整備事業債」に6憶強、「都市計画事業債」に3億弱、振り分けられているということでした。

「無利子」なので通常の市債に比べ利息分がコストダウンになります。細かい話ですが、財政健全化は、こういう細かいコストダウンの積み重ねです。

余談ですが「臨時財政対策債」も課題の多い制度だと思います。この説明は「鳥取県のHP」にわかりやすく書いてあります。

財政の話は難しいのですが、ひととおり頭に入れなきゃ・・・と思っています。

私は山崎副市長のブログや、鳥取県のHPを見て勉強しています。みなさんもご覧ください。

★山崎副市長のブログ 「行政用語」の目次

★鳥取県HPの「地方財政用語辞典」

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