学校歴史博物館(4/23)
昨日の研修の帰路、京都で寄り道し、2ヵ所、訪問調査をしました。
写真は「京都市学校歴史博物館」。
学校統廃合によって廃校となった下京区の旧「開智小学校」を活用したものです。
京都の小中学校は歴史が古いところが多く、卒業生などが寄贈した貴重な美術品を多数所有しています。それらを学校に展示するだけでなく、広く見てもらおうと、この施設では年に数回「企画展」をおこなっています。また博物館ではそうした多数の芸術品を収蔵しています。
廃校の跡地利用と、芸術品の鑑賞をかねて・・・、と寄ってみました。
・・・ところが、昨日(水曜日)はなんと休館日!
「シマッタ~」と調査不足を反省したのですが、事務室のドアが開いていたので「パンフレットだけでもいただけませんか?」と果敢にトライ。
すると、「せっかく浜松から来たのだったら・・・」と、施設の概要を丁寧に説明していただき、展示品の一部を見せてくれました(中川さん、ありがとうございました!)。
展示品は北大路魯山人の陶芸や湯川秀樹の書など多数の芸術作品のほか、明治以降の教科書の展示もあり、学校教育の歴史もわかるようになっています。短時間で一部を見ただけですが、なかなかのモノでした。
また施設は博物館としての活用の他、地元自治会の集会施設、老人クラブの活動拠点、生涯学習教室などとしても利用されています。閉校後も地域コミュニティの中心施設として、しっかり活用されているようでした。
写真は「京都芸術センター」。同じく下京区にある旧「明倫小学校」です。
歴史的な施設を活かしつつ、美術展の開催や、芸術家への活動拠点提供をおこなっています。レトロ調の喫茶室はイイ雰囲気でした。
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「学校規模適正化」という名称を使っているかどうかわかりませんが、京都市では、ここ20数年間で51の小中学校を15校に統合しています。
これらの施設の他に、「救急救命センター」や「デイサービス」等、地域に応じた利用形態をとっているようです。もちろん、中にはサラ地にしたところもあるとのことでした。
浜松市では、すでに天竜区ではいくつかの廃校があり、一部、利活用が進んでいます(こちらをどうぞ)。
今後、さらに学校規模適正化が進められると思います。地域と市全体のこと、さらにはランニングコストなども考えながら跡地の活用を考えていきます。
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