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ブラジル人実態調査(4/3)

いささか古新聞ですが、先月公表された「ブラジル人実態調査」から、2つの点について報告します。(サンプル数2773)

★質問「毎日行う日本語教室があったら、参加しますか?」

 はい 2180(78.6%) 

 いいえ 552(19.9%) 

 無回答 41(1.5%)

言葉の壁に悩む日系人が多いことがわかります。言葉の壁のために就労できないことなど、今、多くの日系人が実感しています。早急に日本語教室の場の提供が必要です。

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★質問「就学年齢の子どもがいますか?」

 いいえ 1853(66.8%) 

 はい、日本の学校に通っている 554(19.6%) 

 はい、ブラジル人学校に通っている 263(9.5%)

 はい、でも学校には通っていない 92(3.2%)

 無回答 21(0.8%)

関連質問「就学年齢の子どもがいても学校に通っていない場合、なぜですか?」

 お金がない 69(75.0%)

 中学を卒業したら働かせる 5(5.4%)

 学校で勉強することは重要ではない 0(0%)

 その他(帰国) 11(12.0%)

 無回答 7(7.6%)

さまざまな調査から、昨年末以降、35%~50%近い子どもたちが不就学になっていると考えられています(実体はなかなかつかめません)。しかし、この調査データによると92人の不就学児童・生徒がいることは事実です。

今日、浜松学院大学の津村教授とお会いしました。教授によると市内のカトリック教会で70人の不就学児童に対応しているとのことです。このように、今、浜松では、行政だけでなく、多くの市民や市民団体が、不就学の子どもたちのために取り組んでいますが、まさに「緊急対策」が求められています。

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今年度、浜松市では、目玉政策のひとつとして、「旧雄踏町役場を活用した外国人学習支援センターづくり」を行います。

ここには、日本語を学びたいと言う前向きな日系人のための日本語教室と、日系人の子どもの教育を行う各種学校「ムンド・デ・アレグリア学校」が入居する予定です。

現状を考えれば、1日も早い施設整備と体制づくりが必要です。

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来週、小中学校では新学期を迎えます。

桜の花が咲く中で、希望に満ちて入学する子どもたちがいます。

しかし、その反面、学校に行きたくてもいけない、勉強したくてもできない子どもたちがいることを忘れてはいけません。

日本人の子どもも、日系人の子どもも、同じ「浜松の子ども」です。あらゆる子どもが公平・平等に教育を受けられる、「オール浜松」の支援が必要です。

実態調査の詳細はこちらからどうぞ(浜松国際交流協会のサイト)

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