北区の課題と将来性(7/4)
会派で北区内を視察しました。
区長の説明では、地域ごとの課題として・・・、
○三ヶ日 「猪鼻湖の浄化」「三ヶ日駅周辺の冠水対策」
○引佐 「第二東名引佐IC付近の開発」「学校規模適正化」
○細江 「R257の天浜線踏切付近の交差点改良」
○区全体 「有害鳥獣対策」「公共交通・生活バス」
・・・などがあげられるとのこと。
それらのレクチャーを受けた後、いくつかの施設を訪問調査しました。
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写真は「三ヶ日公民館」内にある「民俗資料室」。銅鐸など貴重な資料が保存されています。
「三ヶ日公民館」は旧三ヶ日町役場にあります。現在、半分を「三ヶ日地域自治センター」として、半分を公民館として使っています。
「公民館」部分は、貸会議室など含め、市民に活用されているようですが、「地域自治センター」部分は、旧議場など有効活用が図れていないスペースがたくさんありました。資産経営上、こうした施設の活用が必要です。
また写真の部屋は、施設の3階にあり、普段は施錠されているとのこと。せっかくの逸品が人目に触れることなく眠っているのは非常に残念です。
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ここは「第二東名引佐IC付近」。インターチェンジ自体は、正確には「第二東名」ではなく、「第二東名」と「東名高速」の “連絡路” に設置されます。
インター付近には、広大な敷地があることから、今後、活用が検討されることになります。
また、この “連絡路” は、北に進むと「三遠南信道路」になります。
工事は着々と進んでおり、“橋脚部” よりも “トンネル部” の工事が進捗しているとのことでした。
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田沢・渋川・久留女木の3小学校を、田沢小学校の敷地に集約し、小中一貫校にする計画です。
また川名小を井伊谷小に統合します。
写真は渋川小学校。児童数15人で複式学級となっています。適正規模の中で、健やかに育って欲しいものです。
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こうした日本の原風景を大切にしたいですね。
しかしこの棚田の中にも休耕田がありました。維持管理するためには、多くの人の協力が必要なようです。
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三岳山から滝沢にかけての山中に、「風力発電施設」が建設されているのはご存知でしょうか。
ブレード(羽)の長さは約40m、タワーは約80mという巨大なもので、計画では10基が予定されており、現在、7基設置されています。
風力発電は、クリーンエネルギーではありますが、景観との調和などいくつかの課題があります。
浜松市街からはあまり見えませんが、近くに行かれるときは山の上をご覧ください。
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有害鳥獣の課題も、偶然、目撃することができました。
風力発電施設のある三岳山から降りてくる途中、道路上に野生のサルを3匹発見。民家まで、あと数百mという場所でした。あの距離では民家への影響は不可避でしょう。
住宅の郊外化、自然との共生などなど考えさせられるワンシーンでした。
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さまざまな課題がありますが、一方で、北区には多くの資源もあります。
1次産業である農業は、いうまでもなくみかんを中心に、浜松の大きな魅力のひとつです。
2次産業も、細江や都田地区に集積地があり、今後、第二東名とのアクセスも好材料です。高卒生の地元採用にも力を入れているとのことで、人口流出の歯止めも期待されます。
このほか、観光やレジャー産業も資源豊富ですし、ケアホームなど高齢者施設も充実しています。区長は、「中心市街地以外は何でもそろうよ」と、区の将来性に自信を持っているようでした。
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「ひとつの浜松」として新たなスタートを切った浜松市。それぞれの魅力を活かしながら、よりよい都市づくりを進めていかねばなりません。
市民クラブでは、今後、西区・浜北区・天竜区も視察予定です。区のあり方や本庁との役割分担などを考えるとともに、各地域の持つ資源を有効に活用できるよう考えていきます。
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