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家庭ごみの有料化(1/29)

Kumamoto1 「家庭ごみの有料化」といっても浜松市の話ではありません。

1/20に調査した熊本市の状況を報告します。

★視察の目的

浜松市では「一般廃棄物処理基本計画」を策定し、旧12市町村で異なっていた制度の見直しを進めていますが、その中で「家庭ごみの有料化について今後検証を進める」としています。

熊本市は平成21年10月から制度を導入しましたが、それまでに一度議会で否決されるなど曲折を経ています。この間の議論や市の取り組み状況等を調査しました。

★有料化までの経緯

熊本市は、平成16年3月に、平成22年度を目標とした「ごみ減量・リサイクル推進基本計画」を策定しました。

この中で、目標値を「家庭ごみの20%削減」とし、具体的施策のひとつとして「有料化」を計画していました。

平成17年1月から8月までの8ヵ月間に、390回の「有料化に関する説明会」を開催(参加12,489人)。

同年11月と18年1月にパブリックコメントを実施し(意見数446件)、平成18年3月議会に有料化条例を提出しました。しかしこのとき、議会は「有料化の前に啓発活動を行うべき」などとし、否決しました。

これを受け、平成18年度から19年度にかけて、701回の「ごみ減量説明会」を開催(24,371人)。しかし減量率は5.6%と目標からは程遠い状況で、平成20年3月にあらためて有料化の方針を表明しました。

平成20年4月から10月に、「ごみ減量説明会(99回3,765人)」を開催すると同時に、「有料化説明会(21回1,370人)」を開催、パブコメも10月にあらためて実施しています(201件)。

20年12月議会に再提案し、ごみ袋の料金を、当初の2割減とするなどして可決しました。

可決後もさらに市民説明会を開催し、21年2月から9月に1175回40,819人が参加しています。またごみステーションでの啓発活動や広報活動も行い、21年10月の導入に至りました。

都合2000回を超える市民への説明会など、市の啓発活動は大きな努力を要しています。

★現状

ごみ袋の料金は、45ℓ35円、30ℓ23円、15ℓ12円、5ℓ4円となっており、10枚1セットで販売しているそうです。世帯あたりの負担額は、週2回ごみ収集があるので、月300円程度とみられます。

有料化による手数料収入は約8億円程度を見込んでいますが、袋製作コストが約5億円、残りの3億円余は「ごみ減量・リサイクル事業」に充てるとしています。

導入後の1日あたりごみ量は、10月から12月の3ヵ月平均で、燃やすごみ84.3%、埋立ごみ55.6%となっています。

ただし有料化直前の9月には、“かけこみ”廃棄があったとのことで、今後のごみ量の変化が引き続き注目されます。

また指定袋の利用率は、10月後半で98-99%となっており制度の定着は進んでいます。しかし逆を言えば、1-2%は“ルール違反”があるということで、この点のフォローが課題でしょう。一方、懸念された“不法投棄”はほとんどないとのことでした。

★浜松市との比較

浜松市では、冒頭にも書きましたが、合併前の制度の違いから、市全体の公平性の観点からは制度の見直しが不可欠です。

制度見直しの一環として、22年4月から、旧浜松エリアでは、「レジ袋の使用禁止」をおこなう予定ですが、丁寧な説明のないままに制度変更することに対しては、市民のみなさんからのご意見もたくさんいただいています。その点、熊本市の対応は非常に参考になります。

★備考

ちなみに、現在、家庭ごみの有料化は、政令市では18市中7市が導入しており、札幌市が45ℓ80円と最も高く、新潟市や京都市では同45円、仙台市や岡山市は同40円となっています。

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