熊本城復元整備計画(1/29)
熊本市では2項目の視察を行いました。
★視察の目的
熊本城は平成9年度に「復元整備計画」を策定し、Ⅰ期(短期)、Ⅱ期(中期)、Ⅲ期(長期)の整備を進め、現在では年間200万人を超える来場者を集めています。同時に募金や市民債の活用などにも工夫が見られます。
会派では、「浜松城エリアを浜松市のセントラルパークと位置づけ再生を図るべき」と考え、これまでも提案型の質問を行っていますが、今後に資するために調査しました。
★復元整備計画の概要
Ⅰ期(短期)は平成19年が築城400年となることから、平成10年度から19年度の計画となっています。事業費は89億円。約12億円の募金(目標は15億円)や市民債19.1億円なども財源としています(写真は復元された「本丸御殿」)。
Ⅱ期(中期)は、平成20年から29年度の10年間を目途とし、総事業費は約23億円を見込んでいます。7億円を目標に募金活動を平成21年1月から再開しましたが、「一口城主」制度が大きな効果をあげており、平成22年1月ですでに募金額は3.6億円を超えているとのことです。
「一口城主」は1万円以上の寄付者で、寄付者には「城主手形」を発行しています。「城主手形」は、一口で1年間、熊本市が管理する有料施設に無料パスとして使えるほか、市内の協賛店で特典が受けられるようになっています。市内の寄付者を念頭においているようですが、寄付は熊本市民だけでなく全国から寄せられています。
★その他
熊本市は、熊本城の復元整備を観光振興などに活かすために、今年度から「ブランド推進室」を設置しています。さらに「保存活用委員会」を立ち上げ、地域活性化を含めて意見集約を行い、市の施策全体との連関を図っています。タテ割りを解消するための工夫と言えそうです。
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