かごしま環境未来館(1/30)
1/21の鹿児島市の調査を報告します。
★視察の目的
環境は今後の大きなテーマであり、とりわけ次世代への環境教育は重要なポイントです。浜松市では、NPOなどの協力を得る中で、学校に指導員を派遣し環境教育を行っている他、昨年稼動した西部清掃工場内の「えこはま」で、PFI事業者による環境啓発活動を行うなど取り組んでいます。
鹿児島市の「かごしま環境未来館」は、環境教育の拠点として、平成20年に開設された施設ですが、開館以来約1年で31万人(1日あたり1000人!)を超える多数の利用者が来場しています。その施設の概要とノウハウを調査しました。
★施設の概要
鹿児島市は平成10年にワークショップを立ち上げ事業構想に着手。平成12年に策定した「環境基本計画」で施設について触れ、平成16年に基本計画を策定。用地費22億円+施設工事費20億円の合計42億円をかけて、平成20年にオープンしています。
施設は2階建てで、2階部分は多目的ホールや研修室で使用料を取っています。メインは1階部分で、こちらは無料。点字学習ゾーンの他、リサイクルショップ、リサイクル工房などがあります。また屋根は芝生化されています。
年間の維持管理費は、光熱水費が約3000万円。職員7人と嘱託社員19人で運営されています。
★施設運営
施設を利用したイベントや講座は、ほぼ毎日行われています。昨年は約300講座を実施したとのこと。
講師は大学関係者や環境団体の方などで、一般利用の他、小中高校生や地域団体、PTAなどさまざまな団体が利活用しています。
環境学習のほか、人材育成に力を入れており、「環境カレッジ」を開設。「環境の匠(たくみ)」を育成し、卒業した市民からも講座の講師が誕生しているようです。
展示学習ゾーンは広く、随所に工夫が見られます(写真)。こどもの年代に応じて環境への意識啓発やリサイクルの推進などを印象付けられるようになっています。
リサイクルショップは現金ではなく「ポイント」での取引となっています。持込により与えられたポイントでリサイクルグッズを交換するしくみですが、持込のほうが多くリサイクルグッズが増える一方だとか・・・。まだ試行錯誤のようです。
なお、鹿児島市は、オープンの平成20年10月10日にあわせて、「環境都市宣言」を行っています。なかなかの力の入れようです。
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