リハビリテーション病院(2/9③)
視察2ヵ所目は「浜松市リハビリテーション病院(リハ病院)」です。
中区和合町にある「リハ病院」は、かつて「国立浜松病院」として運営されていたものを、平成11年、市に移管し、20年からは「聖隷福祉事業団」を指定管理者として運営しています。
以前は「浜松市医療公社」が指定管理者となっていましたが、医師の退職により病床数(ベッド数)を縮小するなど運営に齟齬をきたしたため、「聖隷」さんに引き継がれました。現在は44床まで減った病床を132床まで戻し、22年度には180床への増床も視野に入れています(132床の内訳は「回復期リハ」88床、「一般」44床)。
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「浜松市は医療体制に恵まれている」といわれていますが、実は、“急性期(発症後まもない時期)”医療の充実に比べ、“回復期(リハビリ期間)”の医療体制は決して十分ではありません。
人口10万人あたりベッド数は、目標とされる50床に対し、全国平均は44.3床となっていますが、浜松市は34.7床と目標や全国平均に遠くおよびません。
「リハ病院」を含め、市内5病院の回復期リハ病床数は、トータルで286床。人口80万人規模であれば350床から400床は必要ということになりますので、100床ほど不足していることになります。
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昨日の委員会では、施設老朽化による「整備事業」が報告されました。簡単にいえば「建て替え」です。確かに、2001年にできた「機能訓練棟」以外は、30年から40年以上も前の施設で、老朽化と耐震性能に課題がありそうでした。
昨日の報告では、建築規模や建築方法については「PFI手法も含めて検討する」としていましたが、必要性は十分ありますので、今後検討を深めていくことになります。
なお「聖隷」さんによると、180床規模であれば、6万㎡ある敷地の半分程度でも運営は可能とのことでした。さまざまな手法で、効率良い施設整備が進められればと思います。
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