事業仕分けとオートレース(5/23)
国の事業仕分け第2弾後半戦が始まりましたね。このブログではあまり国政のことには触れていませんが、市の財政に関係する部分を2点だけ記載します。
一昨日は「宝くじ」をめぐって「マスコミ受け」するやりとりがありました。「宝くじ」は県と政令市の財源のひとつで、浜松市では政令市以降後、年間20億円をこえる収入になっています。
浜松市のサイトにも「当せん金と発売経費などを除いた約40%が収益になる」と書いてありますが、今回の事業仕分けでこの「当せん金」と「発売経費」の割合を初めて知りました。
「収益以外の60%のうちのほとんどは『当せん金』で、『運営経費』などたかが知れているだろう・・・」と思っていたのですが、全体で1兆418億円の売上のうち、1割を超える1480億円もの経費をかけているとのことでした。
この経費を減らせば、市財政への貢献以外にも、当せん金のアップにもつながりますから、こうした改善は重要です。ちなみに後述のオートレースは、売上の75%を還元していますから、宝くじはちょっとエゲツナイですね。
当たり前のことを当たり前にやって欲しいものです。
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さて、明日22日(月)は「JKA」という経済産業省が所管する財団法人の仕分けがありますが、私はこれに非常に関心を持っています。
「JKA」は、平成20年4月、オートレースを所管していた「日本小型自動車振興会(日動振)」と、競輪を所管していた「日本自転車振興会」が統合してできた団体です。
ウエイトは競輪のほうがかなり大きいですが、オートレース事業を運営している浜松市にも、この仕分け結果は関係してきます。
浜松市のオートレース事業は、現在、「包括的民間委託」という手法で運営されており、今年度が5年の委託期間の最終年度となります。
存廃を賭けた議論から4年が経過したわけですが、現在、赤字が出るような状況ではありませんので、スグに事業廃止ということにはならないと思います。
しかし、公営競技の中でも、競輪、オートレースは、競馬や競艇に比べ、構造改革が不可欠です。浜松市オートレース事業にしても、市でできる改革はすでにかなり進めており、あとは業界全体で改善できなければ「将来は暗い」のではないでしょうか。
議員になる前、私は「オートレース事業検討委員会」の委員を務めましたが、とりわけ、「日動振」に支払う「交付金」という上納金制度にはうんざりしました。
市や関係者が身を切る努力をする中で、「日動振」は上納金により、たいした努力もなく運営されていたわけですから・・・。
その後、オートレース事業を行う6自治体からも、繰り返し上納金制度の見直しを申し入れてきましたが、根本的な制度変更にはいたっていません(キックバックは多少増えましたが・・・)。
明日の事業仕分けは、わずかな時間なので、どこまで議論が深まるかわかりませんが、こうした制度が国民のもとに公開され、天下り団体のあり方が議論されることを期待しています。
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