金銀装円頭大刀(1/13)
「金銀装円頭大刀(きんぎんそう えんとう たち)」が、今日の「文教消防委員会」にお目見えしました。
柄(つか)は、楓(かえで)属の木材に彫刻を施し、金や銀の板を押しあてて模様を立体的に表現しています(金色の部分は金、黒い部分が銀。クリックすると拡大します。ぜひご覧ください)。
「大刀(たち)」は見なれない漢字ですが、古墳時代の太刀(たち)をこのように表記するようです。
全長79.5cmのこの大刀、6世紀前半に朝鮮半島で製作された可能性が高く、このような技法で双龍文が表現された円頭大刀は国内唯一とのこと。将来的には、県や国の指定も受けられそうな逸品です。
出土したのは中区森田町の「鳥居松遺跡」。伊場遺跡からほど近いこの地には、かつて川が流れており、儀礼の一部として装飾大刀を沈めたものと思われます(「千と千尋の神隠し」の「ハク」を思い出します)。
浜松市博物館は現在改装中ですが、3/19のリニューアルオープン以降、博物館の目玉のひとつになるのではないでしょうか。
写真は委員会終了後に撮影させていただきましたが、今後はこんなに間近で見られることはまずないんでしょうね・・・。考古学者を夢見ていた子どもの頃の感動がよみがえりました。
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今日の委員会では、このほか、平成23年度から26年度の「第2次浜松市教育総合計画(案)」、「舞阪文化センター廃止計画」などが審議されました。
「教育総合計画」は多くの人に見てもらいたいと思います。
「舞阪文化センター」は3年計画で機能の一部をお隣の「地域自治センター(旧舞阪町舎)」に移転します。「地域自治センター」は空きスペースも多いことから、既存施設の有効活用となります。
また施設の統廃合計画は、今後、さらに進みます。既存施設の有効活用と全体最適が肝要です。
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