フラワー・フルーツパークの方向性(2/10)
午前中の「行財政改革推進特別委員会」でフラワーパーク、フルーツパークの今後の方向性について議論が行われました。
一部マスコミで、「グランドリニューアル計画」、「4年後に60万人」などの華々しい報道がありましたが、結論からいえば、まだ確定した計画ではないということです。
両施設のポイントは次のとおりです。
①フラワーパーク
(方向性)
花壇やイルミネーションの魅力を高め、浜名湖観光圏の活性化に資する施設として再構築する。
(施設の目的)
あわせて都市計画公園としての役割を維持しつつ、観光の活性化と都市計画公園の役割をもって施設の目的とする。
(運営主体)
フラワー・フルーツパーク公社とする。
②フルーツパーク
(方向性)
現状のポテンシャルを活かしつつ、浜松の「食」と「農」の発信基地として再出発する。
(施設の目的)
食育の実践と農業の6次産業化に重点を置く事業内容とし、これらを通して地域の農業振興に寄与することをもって施設の目的とする。
(運営主体)
新法人を設立し、指定管理者制度で運営する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私の発言趣旨は次のとおりです。
1.まず第一に、積極的な借地の解消を進めるべき。特に「フルーツパーク」は、公設民営方式にしていくこともあり、将来的に民間譲渡も見据え、借地の解消計画を立てるべき。
2.フラワーパークについては、これまでも、動物園との一体化を進め「舘山寺総合公園」として検討すべきとしてきたが、今回そうした議論がなされていない。順番が違う。
3.フラワーパークの「再生計画」は、「大幅な入園者増」、「感動的なイルミネーション」とあるが、すでに固まったものか?
(当局)→今後検証していく。
他事例を参考にしつつ、フラワーパークの置かれた状況を踏まえて、投資額や来場者など適正な計画を策定すべき。
4.フラワーパークを公社が運営するというが、行政が関与した観光施設で成功した事例を聞いたことがない。「都市公園」としてなら公社が運営すべきかもしれないが、今回の計画は「都市公園」よりも「観光施設」としての性格が強く、責任体制が不明確な公社運営でなく、民間主導でやるべき。
5.本件は「議会版事業仕分け」だと思っている。議会として類似施設を視察するなどしっかり議論すべき。今後、5月議会で「公社」の「平成23年度事業計画」が報告されると思うが、それまでによく検証すべき。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日は、具体的な「再生計画」が提案されなかったため、少々期待はずれでした。
本来、「再生計画」をしっかりと議論検証すべきだと思います。
23年度当初予算では、フルーツパークの再生計画に係る一部の予算案しか提案されませんので、この間に無謀な投資計画が進められないように、議会としてしっかり監視しなければいけません。
「再生計画」の確認のため、行革特別委員会の委員長に、3月に委員会を開催することを要望しました。
任期いっぱいまで、キッチリ、フォローしたいと思います。
« いちご狩り(2/6) | トップページ | フラワーパーク再生計画(2/10②) »
コメント