職業としての政治(6/25)
マックス・ヴェーバー著の「職業としての政治」を読みました。
100ページほどの薄い本ですが、中味が非常に濃い。92年前のドイツでの講演記録ですが、今の時代にあてはめてもまったく色あせていません。
◆政治家に特に重要な資質は「情熱」「責任感」「判断力」。挫折にめげない堅い意志で武装する必要がある。
◆敵は「虚栄心」。罪は「自己陶酔」と「無責任」。権力を笠にきた大言壮語や権力におぼれたナルシズムほど、政治の力を堕落させ歪めるものはない。
◆政治とは、燃える情熱と冷静な判断力を駆使しながら、堅い板にじわっじわっと穴をくりぬいていく作業。
政治家としての心構えとして、このあたりはよく理解できます。
今の国政にあてはめると、首相はすでに「罪」を犯していると思えます。
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一方、なかなか難しいのが「政治倫理」に関する記述。自分なりの解釈では、次のようなことが書いてあったと思います。
◆「心情倫理」と「責任倫理」のパラドックス---政治は「キレイ事」だけでは済まされず、「結果責任」が求められる---をバランスさせることが大切。
◆善い目的(善政)達成のためには、道徳的にいかがわしい手段、危険な手段を用いなければならず、悪い副作用の可能性や蓋然性まで覚悟してかからねばならない。しかしどの程度まで正当化できるかは証明されない。
最後の項目に現実をあてはめると・・・、
小沢元代表は、正当化される一線のレベルを問われており、検察はOK、国民はNO、政治家本人としては問題ないと考えているのでしょう。
また「原子力」については、「心情倫理」からすればNOでしょうが、「責任倫理」からすればNOとはいいきれません。まさに難解な政治課題です。
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