果てぬ村のミナ(8/13)
昨日、会派の県議会議員1期生で浜松市天竜区を視察し、中山間地域の課題や振興策について調査しました。
少子化、過疎化が進む中、全国各地で学校が統廃合されています。
まちなかの廃校は、さまざまな手法で利活用されるケースがありますが、中山間地域の廃校は、地域コミュニティの核として残したいという思いはあっても、施設の大きさや維持管理の大変さなどで、現実には難しいものがあります。
今回は全部で13ヵ所を視察しましたが、そのひとつに廃校を入れました。水窪町にある「西浦小学校」。「にしうら」ではなく「にしうれ」と読みます。
「西浦小学校」は浜松市に合併する前の平成16年に閉校になりました。最後に通っていたこどもたちは12人だったそうです。
その後、地域コミュニティの場として活用してきましたが、昨年度(今年2月)、浜松市が利活用を公募し、現在、浜松市の民間事業者の方が活性化に取り組んでいます。
その民間事業者さんと昨日、現地でお話しさせていただきました。
浜松市内でライブハウス「窓枠」を経営していらっしゃる上嶋さん(同行した湖西市の田内議員は「窓枠」のファンだそうで、ずいぶん感激していました)。
これからスタートする活性化プロジェクトの核が、映画「果てぬ村のミナ」の製作です。
水窪の恵まれた自然や民俗文化をベースに、「もののけ姫」のような自然や精霊をイメージしたファンタジーアニメの“実写版”を作りたいとのことで、来年春に撮影、秋に公開をめざすということでした。
これに関連して、遠州弁をテーマにした妖精(“だら衆”)を創作、映画の中にも“気配”として登場させるようです。
「全国の過疎地・廃校と連携を取って、活性化の輪を広げていきたい」、「“だら衆”だけでなく“ばってん衆”など全国に仲間ができないか・・・」、上嶋さんの夢は広がります。
ハードとソフトを組み合わせた活性化、そこに人の縁も加わって輪が広がっていく・・・、そんな可能性を感じさせるプロジェクトでした。下記のリンク先もお楽しみください。
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