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2011年8月28日 (日)

ふじのくに型サービス(8/28)

今朝は浜松市行革審を傍聴。テーマは「市営住宅」と「区の削減・廃止」でした。

浜松市内に99団地、6288戸ある「市営住宅」は老朽化が進み、今後、維持管理コストがさらに負担増になってきます。

今日は統廃合や建設コストの削減など、民間経営者ならではの意見が出されました。

こうした「資産経営(ファシリティマネジメント=FM)」の考え方は県政でも重要です。県ではFMは未着手の分野なので、これから調査していきます。

「区の削減・廃止」は、途中退席したので詳しい議論は聞けませんでした。明日の朝刊で確認します。

浜松市はまじめに行革をやっています。市議の経験を活かし、この真摯な取り組み姿勢を忘れず、県政の行財政改革を進めていきます。

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Cimg5904 ところで「行財政改革」というと身構える人が多いのですが、本来の「行財政改革」はケチったり、弱者を切り捨てたりすることではありません。

これまでの考え方を切り替えて、財源を生み出し、本当に必要な事業におカネを投資できるようにすることです。

少子高齢化の中、必要な事業はたくさんあります。その中のひとつが、今日のタイトル「ふじのくに型サービス」ではないでしょうか。

今月中旬の新聞で、「ふじのくに型サービス」の県内第一号の施設が紹介されていました。記事を見た瞬間、「これは富山型デイサービスだ」と思いましたが、県では昨年から議論されていたんですね~。

私は以前から「富山型デイ」に関心を持っていました。

これまで福祉サービスは「高齢者」「障がい者」「児童」など、分野ごとにバラバラにサービス提供されていました。これをクロスオーバー的に可能にしたのが「富山型デイ」です。

富山県では平成5年に「介護施設」に「保育機能」を持たせた最初の施設が誕生しましたが、制度の壁のために非効率な施設運営になっていました。

その後、平成15年に「特区制度」を活用し、現在のようなサービス提供が可能になり、通所の介護施設で障がい者や児童の受け入れが可能となりました。

今では全国どこでも可能になったのですが、まさに「地方から国を変える」すばらしい事例のひとつです。

Cimg5902 昨年夏、浜松市議会会派「市民クラブ」で富山へ視察に行き、現場を見、話を聞き、ぜひ進めていきたいという思いを持っていました(写真)。

昨年の段階では、全国13道県で施設整備が進んでいるという話でしたが、静岡県もやっと仲間入りってことですね。

キーワードは「地域福祉」。対象者で区分する福祉サービスから、地域で支える福祉へ転換すべきという考え方です。

昨年訪問した施設では、通ってくる障がい者が、高齢者のケアや施設の修繕を行うなど、支えられる側が支える側になる(自立につながる)ような成果も出ているとのことでした。

県内でも広がっていくことを期待したいですね。

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