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栽培漁業(10/1)

Dsc_0055 御前崎市にある静岡県温水利用研究センターに行きました(写真はマダイ)。

浜岡原発に隣接したこの施設は原発の温排水を利用して、マダイ、ヒラメ、トラフグ、クエ、アワビ、イセエビなどの “栽培漁業” を行っている施設です。

静岡県で獲れるマダイの35%、ヒラメの10%はここで育成され、放流されたものとのことですから、食の宝庫“ふじのくに”を支える施設といえます。

魚は20℃以下では生育が悪いため、一般的には冬場は育たないのですが、ここでは原発の温排水を利用して育成スピードを早め、効率的に稚魚を育成、供給していました。

この冬、この施設は大きな試練を迎えます。

水温が下がるこれからの時期、浜岡原発の停止に伴い温排水が供給されなくなるため、これまでのスケジュールや方法では、これまでどおりの事業運営はできません。

9月補正予算では、この冬を乗り切る暫定対策として発熱量の大きいボイラーに更新すること、および従来どおり海水供給をおこなうため浜岡原発から海水を導入するポンプを設置する予算案が提案されています。

現場に行くと予算案のペーパー1枚ではわからないことがたくさん見えてきます。

この冬を乗り切る緊急対応としての今回の補正予算は仕方ないと思います。しかし浜岡原発の再稼働が見えない中、将来的にこの施設をどうするのか、またもっといえば、静岡県の栽培漁業をどうしていくのか、というビジョンが見えません。

これまで原発の温排水を利用していた栽培施設は、福島、浜岡、志賀(石川県)の3ヵ所だそうです。福島はご承知のとおり。浜岡もこの状況で、原発の有効活用にも陰りが見えています。

漁業問題は原発問題とは切り離して考える必要があります。

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