「維新」が意味するもの(11/27)
写真は今日のヒトコマ。ほんのわずかでしたが、天を覆うような紅葉にめぐりあいました。
季節を身近に感じることが年々少なくなってきますが、ちょっと視点を変えると、間違いなく季節は巡っているんですね~。
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さて、NHKの速報によると、大阪府知事選、市長選ともに、橋下氏率いる「大阪維新の会」が勝利しそうです。
過日のブログにも書きましたが、橋下氏の突破力は評価しますし、二重行政の解消など、当たり前の改革を進めることについては何の疑問もありません。
しかし、改革というものは、格好イイことをやるのではなく、現場を歩きながら、小さな気づきをひとつひとつ改善していくものだと私は思っています(あくまでも個人的な感覚です)。
短兵急な改革は「革命」といいます。「維新」はまさにそれをイメージしているのでしょうが、実際に大阪都構想が実現できるのかどうか…。
「衆愚政治」というと語弊があるかもしれませんが、耳触りのいい大衆迎合的な改革が本当に住民のためになるのか。またそれにも増して、橋下氏の急進的改革が、むしろバックラッシュにならないか…私は懸念します。
既成政党に対する批判があるのは間違いないと思いますが、まずは大阪市において、二元代表制が機能するのかどうかが注目されます。
明日、大阪へ視察に行きますので、そういう視点でも関係者の話を聞いてみたいと思います。
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注目の大阪ダブル選挙ですが、予想通りの結果でしたね。
急進的改革を推し進める橋下氏のパワーに、大阪市民は
もう少し距離を置くのかなとも思いましたが、やはり、「政権交代」
後の閉塞感に苛立ちをおぼえたのでしょうかね?
大衆迎合型(ポピュリズム)は、結局のところ、どこかに歪みを
残すのではないかと思います。
中田宏氏の「政治家の殺し方」という本の広告が新聞に出て
いましたが、少し興味を引きました。真実は小説より奇なのかも
しれませんね。「出る杭」がおかしな叩かれ方をしなければ
良いのですが・・・
投稿: Cervo | 2011年11月29日 (火) 08時56分
Cervoさん、コメントありがとうございます。
選挙の翌日、大阪の視察先で話をした自治体職員のみなさんは、あそこまで大差がつくとは思っていなかったようでした。
「住民の政治離れ」か「政治家の住民離れ」か、後者の懸念を抱かざるを得ませんね。
さて、細川連立内閣誕生以降、日本の政治は大きな転換期を迎えていることは間違いありません。しかし20年近くにわたり、いまだ新たな方向性を見出せずにいます。
でも考えてみれば、明治維新後、大日本帝国憲法が制定されるまで22年の年月が経っています。
中央集権を地方分権(地域主権)に変えるというのは、やはり時間がかかるものなのでしょう。
橋下改革の功罪は、後世の歴史が評価することになるんでしょうね。
投稿: 田口 章 | 2011年11月30日 (水) 22時49分