最優秀は「介護マーク」(3/19)
静岡県庁で「ひとり1改革運動」の事例発表と表彰式があったので参加しました。
「ひとり1改革運動」はいわゆる “カイゼン活動” で、静岡県は平成10年度からスタート。行政としては先駆的に取り組んでいます。
「官民の違い」は“コスト”“スピード”“サービス”などたくさんありますが、その大きなもののひとつがこの“カイゼン”です。
今日話を聞いて、静岡県の“行政改革”はまずまずガンバっていると思いました(決して十分とは言えませんが評価できます。“財政改革”はダメですが・・・)。
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このマーク、平成22年夏の「タウンミーティング」で、介護家族の方から出された要望を実現したもので、マスコミでもずいぶん取り上げてくれましたし、すでに全国展開中ですので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
県民の声に応えるという基本的なことですが、こうしたことを着実に行うことが必要ですね。デザインもなかなかステキでPRもお見事でした。
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今日はこの他にも8つの事例発表がありましたが、ちょっとしたアイデアで業務効率アップにつながる事例など、職員さんの日頃の活動がうかがえました。
今年度の取り組み件数は14,431件。20年度の17,048件をピークにやや中だるみです(欲を言えば前年以上にやって欲しいですが…)。
全体としてはまあまあですが、部局別にみる必要があると思います。
浜松市の「グッドジョブ運動」では、積極的に取り組んでいる職場とそうでないところとの差が歴然でした。こうした取り組みを着実にしているところは「政策事業シート」もしっかり記述していますが、やってないところは “いいかげん” でした。こういうことをやっているかどうかで、日頃の仕事の仕方にも通じるんですよね。
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今日の発表会では先進事例として、ヤマハ㈱と三重県の取り組みが紹介されました。
ヤマハさんは民間企業ならではの歴史ある取り組みの一端を披露してくれました。
三重県の取り組みも印象的でした。
三重県は静岡県と並ぶ行政改革先進自治体で、北川知事時代から「経営品質向上活動」に取り組んでいます。
その中に「率先実行の取り組み」というのがあり、これが静岡県の「ひとり1改革運動」に近いと思います。
今日聞いた三重県の取り組みは、ホームページのバナー広告の営業活動に関するお話でしたが、静岡県と決定的な違いがありました。
三重県ではピーター・ドラッカーの「マネジメント」を引き合いに「価値創造」に取り組んでいるとのこと。
静岡県の「介護マーク」は県民要望に基づくものですが、三重県のバナー広告は県側からの事業提案です。「受動」と「能動」の違いは大きいですね。
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いずれにしても、県のこの取り組みは評価できると思いますし、こうした活動を通じて、さらなる意識改革につなげて欲しいものです。
「賞金は出さないの?」と聞いたら、「事業仕分けで切られました」とのこと。
それくらいイイんじゃないかと思いますが、私が甘いでしょうか?(私は行革にはキビしいほうだと思っていますが・・・)
ケチくさいことをいわず、職場の仲間でイッパイやって、さらに次の改革・改善のやる気につなげた方が、生きたおカネの使い方だと思うんですけどね・・・。
今後は“他流試合”をもっとやるべきだと思います。
三重県の事例からもわかるように、他の自治体や民間企業の取り組みを見聞きすることで、もっともっと進化すると思います。
こうした「行政改革」を後押しできるような前向きな取り組みを提言していきたいと思います。
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