ファンドを活用した森林再生(5/29)
人口1600人弱の小さな村は、平成の大合併でまわりの自治体が「美作市」となる中、単独での生き残りを選択しました。
しかし、役場職員(一般職)は30人弱とマンパワーも少なく、自主財源にも乏しい山村が生き残っていくのは並大抵ではありません。
村では唯一といってもいい資源「森林」の活用を検討。村と森林組合そして民間企業(㈱トビムシ)のノウハウを活かして「西粟倉・百年の森林事業」をスタートさせました。
前西粟倉村長は、都会からのIターンを進めるなどユニークな自治体経営をなさった方で、私も一度東京で行われたセミナーでお話を伺ったことがあります。昨年の改選で引退されたようですが、新村長にも引き継がれているようです。
ちなみに移住・定住者は2007年以降33家族56人おり、その後の定着率も8割いるとのことでした。
さて、今回訪問したのは廃校を活用した「森の学校」…という名の株式会社です。その取り組みで私が注目したのは「共有の森ファンド」です。
事業に賛同してくれる人から出資を募り、それを元手に高性能林業機械を導入し、林業再生→地域再生につなげているとのことでした。
財源のない自治体だからこその“智恵”ですね。
ファンドによる資金調達も、今後、モノによっては活用できるのではないでしょうか。歳入確保の一手段として検討の必要がありそうです。
★共有の森ファンド(㈱トビムシのサイト)
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