バイオマスタウン真庭(5/30)
視察3日目は岡山県真庭市。バイオマスタウンの取り組みを調査しました。
真庭市ではバイオマス関係の視察受け入れが多いため、窓口を一本化し、真庭観光連盟が「バイオマスツアー(有料)」を開催しています。
今回はわずか半日(9:00-13:30)のツアーでしたが、①市の担当者からの説明、②森林組合からの説明、③ペレット製造企業訪問、④真庭市役所訪問、⑤昼食(なまこ壁の美しい古い町並みで地産地消メニュー)のセットで4000円とのことでした。内容は充実しておりお値打ちかと思います。
官民一体となっての効率的な視察受け入れで、昨年度は1600人を超える参加者がいたとのこと。行政視察だけでなく大学生や地域団体の受け入れもあるそうです。
「バイオマスタウン」としての名も上がり、経済波及効果も4億円を超えるのではないかとのことでした。
バイオマスタウン構想を策定している自治体は全国で300を超えていますが、真庭市の取り組みはなかなか充実しています。
スタートは1993年、民間主導で「21世紀の真庭塾(真庭の未来を考える会)」を立ち上げ、1998年、「町並み景観保存」と「循環型地域社会の創造」に取り組むことのなったとのこと。
その後、2005年の町村合併で真庭市が誕生し、行政も積極的に取り組む中、2006年に「バイオマスタウン」の認定を受けました。
2010年の木質バイオマスエネルギーの自給率は11.3%、将来は20%まで高めることをめざしています。
ポイントは“民間主導”ではないでしょうか。“行政主導”でなく“自分たちの地域は自分たちで守る”という“自治意識”が、唯一といってもいい地域資源である「バイオマス」を活かすまちづくりを成功させたのではないかと思います。
3日間にわたって、ガンバる中山間地域を見てきました。過疎が進む小さな市町は、住民が一体となって、汗を流し、智恵を絞っています。
県や政令市も、「誰かがやってくれる」という“お任せ民主主義”や“大企業病”にならないよう、まだまだ引き締めていく必要があります。
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