津波防災地域づくり(8/22)
「遠州灘沿岸 保全対策促進 期成同盟会」という長い名前の講演会に参加しました。
本来は遠州灘の養浜(砂浜の保持)などを主眼に取り組んでいる団体ですが、今年は東日本大震災を受け、「津波防災地域づくり」を中心に現状を学びました。
とりわけ関心が高かったのは、遠州灘と近い形状を持つ宮城県南部地域で進められている津波対策でした。
東日本大震災では、海岸堤防約300kmのうち約190kmが全半壊したとのこと。これを踏まえ、“粘り強い構造”の研究が進んでおり、すでに仙台湾南部海岸では、こうした構造の堤防建造が始まっています。
不勉強でしたが、被災地に学ぶことは多いです。下記のサイトは、今後、第4次地震被害想定や堤防の高さを検討するにあたって参考になります(合意形成の進め方が難しそうですが…)。
なお、不燃がれき等を使った「緑の防波堤」については、強度が確認できないことから「二線堤」としてバックアップ機能の活用にとどまるようです。
★仙台湾南部海岸復旧プロジェクト(国土交通省)
この構造による仙台湾南部の堤防は、20kmにわたる高さ7.2mの“粘り強い構造”で約500億円を見込んでいるとのこと。
浜松市沿岸部をはじめ遠州灘でも、今後、高さと延長距離、工法などを考慮した堤防の検討が進められます。300億円の寄付を活かした早期の事業展開が求められます。
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