雇用のミスマッチ(8/23)
静岡県雇用創造県民会議・西部地域会議が開催されました。
県は今年1月、「雇用創造アクションプラン」を策定し、平成25年度までに3万人の雇用創出を目標に、新産業創出や雇用のミスマッチ解消などに取り組んでいます。
中でも東西に広い県土を踏まえ、地域の事情を踏まえた雇用政策を実現するために「地域会議」を開催しています。私は、この取り組みは県の特性を活かしたものと評価しており、議論を聞きたいと思い傍聴しました。
やはり現場の声は大切ですね。
新卒者の就労能力として「コミュニケーション能力」を身につける必要性が強調されたほか、グローバル人材が求められる中(特に男子の)地元志向が強くなっている現状、国内に残すべき技術開発に携わる人材がまだまだ不足している状況が報告されました。
またハローワークの情報では、「雇用のミスマッチ」がデータで鮮明に示されました。
今年6月の県西部地域の“新規”求人数では、製造業(1124人)を上回り、医療・福祉分野が1259人となったとのこと。
平成19年6月は、製造業は2287人と今の倍、医療・福祉は921人ということで、この5年間で完全に逆転していることがわかります。
職種別に見ても、「事務的職業」の有効求人倍率が0.22倍(有効求人数1128人÷有効求職数5072人)と5人に1人しか仕事に就けないのに対し、専門的技術的職業は1.53倍(3571人÷2330人)、サービス職1.79倍(3201人÷1791人)、福祉関連職2.54倍(2538人÷998人)となっています。
「雇用創造アクションプラン」は県全体の取り組みですが、雇用創出のためには地域特性をタイムリーに施策に反映する必要があります。
日本に誇るモノづくり地域である遠州地方で、「モノづくり人材」よりも「医療福祉人材」が求められる現状を受け止めた施策が急務です。
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