震災復旧事業の視察
視察2日目、今日は釜石、陸前高田の復旧事業を視察調査しました。
静岡県から1年間派遣している9人の職員さんの活躍ぶりも見てきました。
釜石港、釜石漁港では、復旧や防潮堤のかさ上げ、新たな水門の設置計画などの話を聞き、現地を視察しました。
昨年6月以来の訪問でしたが、徐々に復旧が進んでいるとはいえ、まだ被災してガラスが割れ、鉄筋がむき出しになった建物があちこちにあります。
復興支援はまだこれからです。
漁港の水揚げも震災前の半分に満たないとのことでした。
なお釜石の象徴である新日鐵の桟橋には巨大な貨物船が停泊していました。
川幅120mほどの河口には新たに水門を設置する計画で、120億円ほどかかるそうですが、河川堤防のかさ上げや橋の架け替えなど、トータルでの比較が必要とのお話でした。
静岡県で防災・減災対策を進める上でも、同様の観点で検討することになります。
次に地盤沈下や塩害で被害を受けた農地の整備事業の現場2カ所を見てきました。
陸前高田市で視察した100ヘクタールほどの農地の一部には、まだがれきの山があり、再生にはまだ時間がかかりそうでした。
塩をかぶった土を除去し、新たな土を入れ換えるそうですが、地盤沈下の影響もあり1mほどかさ上げする必要があるそうです。事業完了は平成27年度をメドとのこと。
産業の再生は復興支援の重要な事業ですので、自然の恵み豊かな三陸の大地のいち早い復興を祈ります。
視察後はバスで陸前高田市や南三陸町を通りましたが、甚大な被害を受けた地域の復興はまだまだ進んでいません。いまだに言葉に詰まってしまう状況です。
復興予算の財源は住民税の超過課税などですので、着実に被災地支援に使うよう国政でのチェックを強く求めます。
写真は「津波到達地点を示す石碑(海抜約15m)」、「復旧工事が進む三陸鉄道南リアス線(3年半前に乗りました)」、「陸前高田市の状況(元中心市街地)」です。
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