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2013年1月16日 (水)

防潮堤整備計画(1/16)

431242_393583204068793_243131263_n県議会建設委員会で、浜松市沿岸域の防潮堤整備計画の最新情報を調査しました。

現在検討中の津波対策の整備方針(案)は・・・、

①当面の対応として、“レベル1(100~150年に一度の頻度で発生する津波高)”を防ぐ施設高を確保し、液状化対策など耐震性を確保するとともに、津波が乗り越えた時も粘り強く効果を発揮する構造(単純に言えば“壊れにくい構造”)とする。全県的に、早期の完了をめざして整備を進める。

②中長期的対応として、“レベル2(千年に一度の巨大地震=南海トラフ巨大地震)”に対し、ハード・ソフトを組み合わせた「多重防御」によるまちづくり(=地盤のかさ上げ、命山や避難タワー設置、避難ビルの指定、二線提の整備など)を進める。

・・・としています。

昨年8月の南海トラフ巨大地震シミュレーションによる想定津波高と到達時間は、天竜川河口9.8m(18分)~中田島凧揚げ広場付近15.5m~米津海岸14.5m~篠原海岸12.5m~浜名湖の今切口付近で10.1m(23分)とされています。地震発生後2時間の間は大きな第2波、第3波は予想されていません。

これはあくまでひとつのシミュレーションに過ぎませんが、予想される最大規模ということで、念頭においておく必要があります。

現在検討中の防潮堤は、浜松市沿岸域にある高さ8~10mほどの保安林(松林)をかさ上げする手法を検討しています。

Dsc_0844県は環境、景観に配慮し、土砂とセメントを混合した「CSG(Cemented Sand and Gravel)」で造った堤を基礎に周辺に盛土をすることにより、保安林の再生ができるような構造を考えています(写真)。

今後は、具体的に保安林のどのあたりに築堤するのか、高さをどうするのか、といった構造上の詰めや、土砂の運搬方法等を含めた工事の近隣への影響などを検討していきます。

こうした検討状況は、来週にも「浜松市沿岸域防潮堤整備推進協議会」に報告するとのことでした。

まだまだ課題は山積していますが、今後、6月の「第4次地震被害想定」の策定にあわせて、急ピッチに議論していくことになります。しっかりと議論して合意形成につなげていきたいものです。

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