自治体のカイゼン運動(3/22)
議員になる前、民間の目線で行政を見たときに、欠けているな〜と思ったものが大きく3つありました。
コスト意識、サービス向上、そしてカイゼンです(その後、スピードも欠けていることがわかりました)。
私はこの中でも「カイゼン」こそが行政改革のカギだと思っています。
このことに気づいた自治体では、徐々に取り組むようになり、静岡県では平成10年度から「ひとり1改革運動」、そして浜松市でも平成19年度から「グッドジョブ運動」と名付けてとりくんでいます。
ちょうど今朝の新聞に両方の記事がでていましたが、こうした業務改善活動が日常的にできるようになると、職員の意識改革が進み、組織の活性化につながると思います。
浜松市の記事を見て嬉しくなりました。私が議員になって間もない平成20年度にはわずか933件だった取り組み件数が今年度は1万件を越えたとのこと。
当時は消防や保育など現場中心の活動が多かったですが、全庁的な活動になってきたようですね。
一方、静岡県は平成20年度の1万7千件をピークにやや停滞気味で、今年度は約1万5千件とのこと。
カイゼンにゴールはありません。さらなる活性化が必要です。
さて折りもおり、今日、埼玉県で自治体改善運動の全国大会「カイゼンまっちinさいたま」が行われました。
全国27自治体によるカイゼン事例発表を聞きました。
フェイスブックの「グループ機能」を使った業務効率化の事例や、農業者個別所得補償制度の現地確認をGIS(地図情報システム)を使ってiPadで可能にした事例など、ICTを活用したカイゼン事例は目からウロコでした。
また外部への業務委託に頼らず職員自ら知恵を出し汗をかく事例やタテワリの解消などさまざまな事例を伺いました。
また職員採用試験において、専門試験や教養試験をやめる代わりに「求める人材像」を示し「肉食系」職員の採用に成功した自治体もありました。
さらにはこの改善運動の位置づけを「行革」から「人材育成」に切りかえた自治体もありました。
行財政改革のカギは意識改革です。
静岡県も浜松市もそれぞれガンバっていますが、これまでの延長線上の取り組みだけでなく、こうした「他流試合」に出かけて欲しいですね。
参加者リストには浜松市の職員の名前もありました。刺激を受けて帰ってくれたでしょうか。他の自治体の取り組みを参考にして、さらなるレベルアップを図ってもらいたいと思います。
ガンバレ職員さん!
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