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静岡県の資産経営(4/18)

Spring_015 これまでも何度か取り上げてきましたが、高度成長期に造った施設等の老朽更新が大きな行政課題となっています。

静岡県では、道路や橋梁などのインフラ施設については3月に「社会資本長寿命化行動方針」、建物については1月に「ファシリティマネジメント(FM)の推進に向けて」という2つの基本方針を策定しました。

今年度は、これらの方針の具体化を進めることになります。

★公共土木施設を長持ちさせるために (交通基盤部)

★静岡県ファシリティマネジメント (経営管理部)

それなりの方針はできているのですが、問題はココからです。

特に「FM」については、行政として初めて「ダウンサイジング」に取り組むことになりますので、根本的に発想を変えることが大きなカギです。

「管理」から「マネジメント(経営)」への転換ができるか。「タテ割り」から「全体最適」への転換ができるか。今年度はこの2点についてチェックしていこうと思っています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今後、さまざまな角度からチェックしていきますが、私は技術的なことにはあまり詳しくありません。「これではいかん」と思い、ちょっとだけ専門家のレクチャーを受けました。

◆まず建物の「寿命」と「耐用年数」についてですが・・・、

「寿命」は、人間の命と同じで、実際に存在した年数であり、最終的に決まるもの。

「耐用年数」は、使用予定の年数であり、現実の運営では減価償却期間(決めるもの)。

・・・となっています。

⇒したがって、「耐用年数=寿命」ではなく、「耐用年数が過ぎたら使えない」わけではないようです。

◆実際に多くの建物で使われている「鉄筋コンクリート」の寿命は一概に言えないようです。

使えなくなるのは「鉄筋が錆びたとき」とのこと。

「錆びる」原因は、コンクリートの亀裂や経年劣化による“中性化”とのこと。施工不良の場合もありますがこれはもってのほかです。

コンクリートは本来アルカリ性で、それに包まれている鉄筋は簡単には錆びないそうで、亀裂や“中性化”により酸素や水が鉄筋に触れると錆びてきます。なお“中性化”による強度低下はないとのことです。

⇒ということは「長寿命化」を適切に行えば、施設の維持は十分可能ということです。

◆「修繕」と「改修」も意味が違うんですね~。「修繕」は現状回復、「改修」は性能向上(耐震性や使い勝手、省エネなどの機能向上)とのこと。

また「改修」は次のように誤解されることが多いようです。

「所詮、修繕に毛が生えた程度で、結果には期待できない」

「残存耐用年数は変わらないから、お金をかけてもスグに取り壊しになってしまう」

昨年、ウチの近所の入野公民館で「大規模改修」を行いましたが、そういう意味だったのかと、あらためてわかりました。恥ずかしながら文系の私はこんなことから調べています。

◆「建替」と「改修」はコストパフォーマンスで選択すべき。

事業者の作業は「建替」の方が楽みたいですね。役所にとっても、補助金や起債などの財源確保がしやすいようです。使う方(住民)も「新築」の方が気持ちイイに決まっています。

なので、これまでは「建替」が多かったとのこと。しかし財源不足の中、今後はコストパフォーマンスをよく考えないといけません。

技術的な要素が多くなりますので、適正性の判断は難しいですが、「税金をムダにしない」という考え方をベースに、事業のチェックをしていきたいと思います。

【写真は飛騨一ノ宮の臥竜桜。今8分咲きとのこと。樹齢1100年の古木です。人工物は自然には勝てませんね】

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