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人工クモの糸繊維にみるイノベーション(6/24)

人財育成とイノベーションに関して、昨日のブログで「同質性からの脱却」について書きましたが、先日、こんなお話も聞きました。

講師は相磯秀夫氏。1990年に慶応義塾大学が新たに湘南藤沢キャンパス(SFC)を創った時の初代環境情報学部長です。

当時も、既存の学問からのパラダイムシフトの必要性を感じて、新たな学部設置をしたそうですが、当時の研究資料は今読んでも肯けるものでした。

1990年の資料で「文明社会と技術の変遷」をみると・・・、

「狩猟社会」では、石斧、弓矢、発火術、言語などが発達し、

「農業社会」では、農耕具、灌漑、天文学、文字などが発達。

「工業社会」では、動力技術、産業機械、自然科学、印刷技術が生まれてきた。

次に来るのは「情報社会」で、そこでは家電や自動車、電子技術、コンピュータ、デジタル通信などがものすごいスピードで発達する。

しかし「情報社会」は2030年頃には成熟化を迎えるだろう。ICTがなくなるわけではないが、その次に来るのは「環境社会」だ。

「環境社会」では、新エネルギー技術、バイオ農業技術、生命科学、社会環境技術が必要とされる。

20年を経た今、私たちはまさに「情報社会」に生き、「環境社会」のあり方を議論しています。こうした文明の脈絡を大局的に整理しておくことがまず大切ですね。

これらの動きにともなって、「人間・環境・情報」、「デザイン科学」、「グローバル化」が重視されるようになっています。

そして氏は言います。

これまでは、これらの学問(学術分野)を個々にやってきたが、これからは“統合”が重要。

多様で複雑な現代社会の問題解決には、特定分野の専門家だけでは十分対処できない。諸学問横断的なアプローチが不可欠。

複数の専門性をもつ“ダブルメジャー”、“トリプルメジャー”が必要になる。

アメリカではすでに「科学技術」と「心理学」や「統計学」との新たな結合が進んでいる。

こういう形成を可能にする「デザイン科学」を体系化する必要がある。

具体的に、先月話題になった「人工クモの糸繊維」の話を聞きましたが、「繊維」という歴史ある産業に「遺伝子技術」を応用して開発したとのことでした。

この会社(スパイバー社)の創業者を指導した冨田教授は、元々コンピュータサイエンスの専門家でしたが、SFC教員のときに医学部に入って、こうしたコラボに結びつけたとのこと。

★スパイバー社

★慶應義塾大学先端生命科学研究所

大学でいえば学部・学科はあくまでも「基礎」であり、そこにつながるモノを見つけることが大切とのことでした。ウチのこどもに聞かせてやろうと思って、今日、ブログに書きました。

一方、私の仕事もコーディネートが大切。“新結合”や“統合”によるイノベーションが求められています。こうしたさまざまな技術を組み合わせてデザインする力を磨かないといけませんね。

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