議会のICT化(7/15)
数年前から「自治体クラウド」の調査をしていますが、執行部に求めるだけではダメですね。今や、議会にもICT化の波。しかもクラウドを使ったデータの共有化を導入するところが出てきています。
片山善博さんが「古いものを見たければ、博物館か議会へ行け」と皮肉った議会ですが、変わるところは変わってきているということですね。
とりわけタブレット端末の活用が進んでいるようです。
効果としてまずあげられるのが「ペーパーレス化」です。職員さんの工数削減や紙代の節約など、即効性のある行革効果が期待できます。
議会はとにかく資料(紙)だらけです。当局の皆さんが、情報をオープンにしてくれるのは良いのですが、ボリュームが多すぎて情報量(まさに“ビッグデータ”)に翻弄されてしまいます。
議員サイドからみても工数削減につながります。私自身、紙ベースの資料よりも、県のHPで公開されているPDFファイルを見るほうが圧倒的に多いです。データ化されていると検索もラクで仕事がはかどります。
もちろん、プリントアウトしてじっくりと読み込むこともありますが、必要最小限の紙で済むのではないでしょうか。
「使いこなせない議員がいるのではないか」との懸念も出されますが、これまで導入した議会の例では、ベテラン議員の評価もよいようです(全てかどうかはわかりませんが・・・)。
一方、住民からは、公私の区分に関する公費負担への疑念が出されるようです。私的利用も当然考えられますので、このあたりのルール化や透明化は必要です。このため、通信機能をもたせないで議会内だけで使用しているところもあるようです。
いずれにしても、ICTの活用はこうした試行錯誤の中から、行財政改革だけでなく、議会改革にもつながりそうですね。
★ICT化を進めている議会・・・佐賀県、千葉県流山市、神奈川県逗子市、三重県鳥羽市、徳島県小松島市など。議会のHPにはあまり情報がありません。ニュース記事をご参照ください。
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