グローバルな発想で未来を拓く(8/22)
プライベートで山口へ。午前中は文部科学大臣の講演、午後は「獺祭」の社長の講演を聞きました。
文科大臣からは「教育再生」の話を聞きましたが、「クリエイティブにものを考える力」「自立的に考え、活動する力」「優しさや思いやりなどの感性」を養う教育の重要性を主張していました。
各論として7項目の改革を取り上げていましたが、中でも「大学入試改革」「グローバル人材の育成」「科学技術イノベーション」「キャリア教育の推進」など、私も同じ問題意識を持っています。今後の国の動きに注目したいと思います。
特にグローバル人材の育成では、「国際バカロレア認定校」や「スーパーグローバルハイスクール」の数値目標を設定して取り組むことや、「スーパーグローバル大学」の設置に触れていました。
さらに、小学校から大学までの英語教育をパッケージで見直すこと、海外からの留学生受入を増やすこと、日本人留学生の倍増のための官民ファンドを設置など、さまざまなアイディアが示されました。
中でも高校生の留学拡大については「都道府県の役割が重要」とも。とかく“内向き”といわれる最近の若者に、成長する海外の熱い様子を肌で感じてほしいものです。
幕末の長州藩は「長州ファイブ」とよばれる英傑を産みました。伊藤博文や井上馨など5人は国禁を破ってイギリスに渡り、そこで政治をはじめ産業や社会システムなど多くの先進知識を学び、日本の近代化に貢献したそうです。
萩という小さなまちから日本の近代化を支えた先人に学び、グローバル時代の日本の再興に資するような若者を育てる必要があります。
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「獺祭」は知る人ぞ知る銘酒。社長は、経営悪化や地ビールレストランの失敗、杜氏の不在などさまざまなピンチを迎えながら、柔軟な発想で工夫を重ね、今に至ったとのこと。
最近では、日本市場の縮小を見すえ、海外に打って出て、今や欧米のソムリエからも高く評価されています。ただおいしい日本酒として売るだけでなく、「“文化”として売っていく」と力強く語っていました。
なお最初に作った大吟醸は、河村傳兵衛さん(静岡酵母の生みの親)の製法を参考にしたそうです。旨い酒の隠れた秘話を聞くことができました
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