◆今日は二男(末っ子)の高校卒業式。
最後の高校卒業式かぁ・・・と思うと、何だかホッとしたような、さみしいような・・・、そんな複雑な気持ちでした。
長女は関西の大学に行き、卒業後は戻ってきてくれました。今は自宅から仕事に通っています。長男は東京で下宿中。二男はどこに行くかわかりませんが、とりあえず家を出ることは決まっています。
大学を出るまでは金銭的に面倒をみないといけないと思っていますが、物理的、精神的には子育てが終わったような気がします。
◆校長先生の式辞で印象に残った言葉がありました。
以前訪問したドイツの高校の話とのことでしたが、教室に「考えろ(Think・・・ドイツ語だったらDenktかな)」と書いてあったそうです。
「果たして我が校の教室には何とかいてあるか・・・。何も貼ってなくても、無言のうちに「Memorize=覚えろ」と書いているんじゃないだろうか・・・」
日本の学校教育(受験勉強)のあり方を、鋭く指摘されたと思います。さすがは国際派の校長先生。どんどん発信していただきたいものです。
◆PTA会長として祝辞を述べました(ほぼ全文です)。
みなさん、ご卒業おめでとうございます。PTAを代表して、一言、お祝いのごあいさつを申し上げます。
これから長い人生を歩んでいくみなさんに3点お話させていただきます。
○1点目は社会認識です。これから避けて通れないのはグローバリゼーション。それを肌で感じるということが大事です。
特に私は東南アジアに行くことをお勧めします。
私は昨年、タイの大学生と話をしました。そこで私は、日本の学生との違いを感じました。
みなさんは生まれてこの方、景気がイイ状況ってのを知らないんですよね。これは私たち大人の責任ですが。
一方、この間、東南アジアはものすごい勢いで成長している。そんな中で、若者の考え方に違いができているように感じました。
“違い”が何かと言うのは、この場では申しません。今後、日本はそういう国々と、そういう人々とグローバル社会の中で共生していくんです。ぜひ行って、話をして、肌で感じてほしいと思います。
○課題を提起したところで、これから生きていく力をつけるためのヒントをひとつお話します。
それは1000人にひとりの力をつける、ということです。
まず申し上げたいのは、これからは学歴じゃない、個人の能力が試される時代だということです。
PTAで9月に教育講演会を行いました。杉並区立和田中学校の元校長、民間企業出身の藤原和博さんから話を聞いたのですが、先生は「100万人にひとりの力をつけろ」と言っていました。
私はそこまで風呂敷を広げられませんので、とりあえず1000人にひとりと言っておきます。南高校全体でトップだと1000人にひとり。なかなかハードルが高そうですが、こんなふうに視点を変えてはどうかということです。
それは10人にひとりの力を、3つつけるということ。そうすると10×10×10=1000人にひとりになれるんです。
これならできると思いませんか?これが4つになれば10000人にひとりの逸材になるということです。
私流にこれを言い換えると、長所を伸ばすということだと思います。
みなさんには無限の可能性があります。なんでもイイです。自分のいいところを早く探して、それを伸ばして、生きる力を身につけてください。
○最後に、そうはいっても、いい時ばかりじゃないんですよ。人生、順風満帆にいくわけではありません。壁にぶつかることもあれば、失敗することもあります。
そんな時に思い出してください、「今より早い時はない」という言葉。
これは、どこかの偉い人が言った言葉ではありません。私が大学生の時に友だちからかけてもらった言葉で、今も私の座右の銘です。それから30年、私はずーっと実践してきたつもりですし、52歳になった今も、その思いは変わりません。
みなさんはまだ18歳。いろんなことがあると思います。「今より早い時はない」という言葉をプレゼントします。
以上、グローバル社会の中、1000人に一人の力を身につけて、前向きに頑張ってください。
○保護者の皆様、本日はおめでとうございます。土曜日の卒業式ということで、今日だったので参加できたと言う人も多いのではないでしょうか(実は私もそうでした!平日だと本会議で出席できませんでした。ヨカッタ~^^)。お互いのこどもの成長を喜び合いたいと思います。3年間のPTA活動へのご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。
○結びに校長先生はじめ諸先生方、こどもたちが3年間お世話になりました。温かいご指導に心から感謝申し上げまして、私からのお祝いのご挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございました。
【写真は高校のキャラクター“はまなむ”。カワユイでしょ】