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2014年4月30日 (水)

債務残高1京1400兆円!?(4/30)

Jd 4/28の財政制度等審議会の財政制度分科会で、「我が国の財政に関する長期推計」という資料が示されました。

★財政制度分科会(4/28資料一覧 7-1 7-2が該当資料です)

これは高齢化等の人口動態を踏まえた長期的な財政分析データで、具体的な債務残高は書かれていませんが、これに基づく新聞報道で、財政上、私は初めて「京」という単位を目にしました。

時事通信によると、『収支改善を行わないまま、現在のさまざまな制度や施策を続けた場合、医療など社会保障費の伸びを背景に、借金は20年度に1500兆円、60年度に1京1400兆円となる見込みだ』とのことでした。

また静岡新聞の報道でも、『今後、財政再建に取り組まず、20年度の(プライマリーバランス)黒字も達成できなかった場合、60年度の借金はGDPの約5.6倍に当たる約1京1400兆円に達するとの見通しも示した』としていました。

そうなる前に手を打たねばならないわけですが、これをして「消費税引き上げは不可避」という論調につなげるだけでは困りますね。

人口減少社会の中、「危機感を持って行財政改革に取り組まねばならない」ということを強調してほしいものです。

・・・・・・・・・・・・・・・

加えて、この資料で参考になったのは、EU諸国との比較です。

あまりクドクド書きませんが、「欧州委員会」は持続可能な財政運営を維持するために、各国に「S1」「S2」などの指標に基づき、財政健全化を促しているようです。

残念ながら、日本はEU各国の数値を大幅に上回っています。しかも比較指標からは財政危機に瀕している「ギリシャ、アイルランド、ポルトガル」が除かれていることから、これらの国はさらに厳しい財政チェックを受けているものと思います。

日本の財政状況を、欧州委員会のようにチェックしてくれる外部機関はありません。

私たち国民がチェックする以外にないのです。あらためて長期ビジョンをもって、政治に取り組まねばならないということを痛感しました。

ちなみに1京1400兆円を数字で書くと、11,400,000,000,000,000円となります。0が多すぎてワケわかりません。

2014年4月29日 (火)

防潮堤の見学会(4/29)

先日お伝えしたとおり、浜松まつりの会期中、防潮堤試験施工場所の一般公開を行います。

★防潮堤見学会のお知らせ(静岡県のサイト・PDF)

凧揚げ広場に行かれる方、ちょっと足を延ばしてみてはいかがでしょうか?百聞は一見にしかず・・・ですよ。

私のレポートもご参考ください。

★私のレポート(26.4.23のブログ)

Dsc_04491 Dsc_04621昨日は「花博」ではなく、里山の花々を楽しんできました。

画質は良くないですが、癒されました。

2014年4月26日 (土)

仙台空港のPFI(4/26)

Dsc_0127 今日は「富岡製糸場」などの世界文化遺産登録がイコモスから勧告されたというビッグニュースからスタートしました。

良かったですね~。富士山が勧告された昨年のGWを思い出します。

ただ「富岡製糸場」以外の構成資産(養蚕場跡など)は規模も小さく、保全の大変さも感じています。官民が力を合わせて取り組んでほしいと思います。

★富岡製糸場(H25.11.28のブログ)

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昨日、国交省は「仙台空港特定運営事業等実施方針」を公表。空港のPFIコンセッション方式による初の取り組みが、実現に向けて第一歩を踏み出しました。

今後のスケジュールは・・・、

平成26年6月頃 特定事業の選定 募集要項等の公表

平成27年8月頃 優先交渉権者の選定

平成27年11月頃 運営権の設定 実施契約の締結

平成28年3月下旬 運営開始

・・・ということです。

事業期間は最長65年(当初30年+オプション延長30年以内+不可抗力による延長)とのこと(長いですね~)。

運営権譲渡の内容は「空港運営等事業、空港航空保安施設運営等事業、環境対策事業、ビル・駐車場事業 等」となっています。

★仙台空港特定運営事業等実施方針の公表について(国交省のサイト)

富士山静岡空港も、同じ運営手法による将来構想を持っていますので、この取り組みには注目しています。

利用者数(目標70万人)と空港の損益状況などをしっかりチェックしていきます。

Cimg8595_2 【今日は久々にお散歩ツーリング。やっぱ気持ちイイっすね~】

2014年4月25日 (金)

国土のグランドデザイン(4/25)

昨日、増田寛也 元総務大臣が講話の中で「国土のグランドデザイン(骨子)」を紹介していました。

★国土のグランドデザイン(国交省のサイト)

これは2050年を見すえた国土づくりを示したもので、3月に骨子がまとめられたものです。

◆「時代の潮流」として次の5点を挙げています。

 1.急激な人口減少・少子化、高齢化

 2.グローバリゼーションの進展

 3.巨大災害の切迫、インフラの老朽化

 4.食料・水・エネルギーの制約、地球環境問題

 5.ICTの劇的な進歩、技術革新

まさにそのとおりですね。特に人口減少は静岡県でも大きな社会問題ですが、次のように述べています。

・2050年には日本の人口は約9700万人に(1億人を超えたのは1967年)

・人口の地域的偏在が加速(6割の地域で人口が半減以下、うち2割は人が住まなくなる!)

・出生率の高い地方部から、低い東京圏への人口移動が続いていることを憂慮

◆目指すべき人と国土の姿では「地域の活力を高め、東京一極集中からの脱却を図る」とし、特に地方圏域の取り組みとして・・・、

・産官「金」学の連携で、地域内で資金が循環

・若者と女性が入ってきやすい農林水産業

・コンパクトシティの形成

・地方都市は周辺の市町村と相互に機能を分担し補完し合う関係に

・平日はブロック中枢都市で働き、休日は田舎で両親の介護を行うなど、ブロック内での地域間連携により、東京への人口移動の「防波堤」に・・・

などとしています。

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増田氏の講演の中で、若い女性が東京(出生率1.09)へ向かっていることへの懸念が示されていましたが、私も同様の懸念を持っています。

増田氏は、人口減少時代の政策として、「若者と女性が活躍できる社会をつくる」、「人口の社会移動構造の抜本改革により、東京一極集中に歯止めをかける」こととしています。

人口減少対策は、すでに“検討段階”ではなく、施策の“実施”が求められています。スピード感を持って取り組みます。

2014年4月24日 (木)

行政経営研究会(4/24)

8ヵ所で開催した県政報告会は今夜が最終日。ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

たくさんのご意見、ご質問をいただきましたが、お返事すると言った課題は、今後、このブログで回答していきたいと思います。

“県民目線”を再認識するよい機会になりました。引き続き、県政をもっと身近に感じていただけるよう努力していきたいと思います。

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今日の午後は、県庁で開催された「行政経営研究会」を傍聴。

県と市町の全体最適をめざす取組が、やっと第一歩を踏み出しました。

今日は5つの「研究会」と「課題検討会」を1つ設置することが確認されました。「研究会」のテーマは次のとおりです。

A.ファシリティマネジメントの推進

B.自治体におけるクラウド等ICTの活用

C.教育行政における市町間連携

D.地方公共団体間の連携

E.公民連携・協働

また「課題検討会」のテーマは「行政評価手法の研究」となっています。

今後さらに市町から検討を希望するテーマを受け付けるとしています。

Aについては、「公共施設」が対象のようですが、売却可能な土地などの最適化(所有権移転など)についても検討すべきと思います。また(難しいかもしれませんが)公営住宅など具体的な事例を取り上げて検討すべきと思います。

Bについては、さっそく5/29-30に「静岡県自治体クラウドセッション2014」を開催するとのこと。これをキックオフイベントとして導入に弾みをつけてほしいものです。ただ「マイナンバー導入」との関係が言及されていませんでしたので、このあたりをさらにチェックしていきたいと思います。

Cは伊豆地域の市町の連携による「指導主事の配置」を予定していますが、個人的には教育委員会の他の事務の共同設置なども考えられるのではないかと思います。先生を現場に戻すためにもさまざまな効率化手法を考えるべきです。

Dは具体的な中身はこれからの検討ですが、さまざまな事務や機関の共同設置などが考えられます。来月、長野県の広域連合による共同設置の状況を視察予定ですので、それを参考に提言していきます。

Eはこれからの行政経営には欠かせませんが、具体的にはこれからの議論になります。

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会議の最後に、元総務大臣・岩手県知事の増田寛也さんの講演がありました。

テーマは「人口減少社会における行政のあり方」。20年30年先の行政は、これまでの延長線上ではやっていけないことを将来人口推計をとおしてご説明いただきました。

これまでも危機感を持って取り組んできたつもりですが、さらにその思いを強くしました。市町の参加者のみなさまにも同じ危機意識が伝わったと思います。

行政経営研究会の今後に期待するとともに、積極的に政策提言をしていこうと思います。

★行政経営研究会

2014年4月23日 (水)

浜松市沿岸域防潮堤の状況(4/23)

Cimg8579昨年11月以来、約5ヵ月ぶりに防潮堤の工事現場を見に行きました。今日訪れたのは凧揚げ広場の西側の試験施工区間です(約550m)。

前回は土砂の搬入が滞っており、基礎部分を固める工事をやっていましたが、現在は約100mの長さで、高さ13mの防潮堤ができていました。

Cimg8573_2まわりの防砂林が約9mあるので、高さ13mといっても、そんなに大きさは感じません。また傾斜をなだらかにとっているので、“壁”のイメージもありません。

表面が土の色をしていますが、セメントが混ざっているので、金づちでたたくと“キンキン”という音がします。ちょっと不思議な感じです。

Cimg8589今年度はここから約5㎞西に延伸し、浜松市水泳場(トビオ)と西部清掃工場のあたりまで工事が行われます。

約5kmという距離は、土砂の搬入が1日あたりダンプカー300台となっていることから、築堤できる土砂の量から計算されたものです。

将来的には盛土に樹木を植えて、平時には市民のみなさまの憩いの場として提供できるよう検討されています。たしかにこの堤防が17.5㎞に渡って延伸されれば、いろんなイベントに使えそうです。

15mなお、最大津波高は中田島砂丘付近で14.9mと想定されています。13mを超える防潮堤の部分については、まだこれから検討していきます。

部分的に15mにすることによって浸水区域は大幅に削減されますので、県民のみなさまの安全、安心が確保できるよう、努力していきたいと思います。

防潮堤の建設現場は、通常は立入禁止ですが、浜松まつりの期間中、現地をご覧いただけるように検討しています。凧揚げ合戦とあわせて、こちらも足を運んでみてはいかがでしょうか。

防潮堤の詳しい情報は下記のサイトをご覧ください。

★浜松市沿岸域防潮堤整備事業(浜松土木事務所のサイト)

2014年4月22日 (火)

静岡県内市町の総地方債残高(4/22)

今日の県政報告会は、私の住むマンションの隣にある「入野協働センター」での開催でした。

「内陸フロンティア」や「新幹線新駅」、「人口減少対策」などへのご意見、ご質問を頂きました。お越しいただいたみなさま、ありがとうございました。

今回の報告会はあと2ヵ所ですが、こうした機会はもっと持つべきだと痛感しています。今後、さらに改善してやってみたいと思います。

さて、先週の報告会で、総県債残高の推移を示しながら、「今後、県と市町が連携して行財政改革に取り組むことによって、債務残高を減らしていきたい」というお話をしたのですが、それに対し「県と県内市町の債務残高は全部でいくらあるのか?」という質問をいただきました。

さっそく県内市町の地方債残高を調査したところ、平成24年度決算ベースで次のようになっていました(数字はすべて四捨五入)。

普通会計 1兆4364億円

企業会計   9397億円

合計    2兆3761億円

普通会計は「一般会計+一部の特別会計」ですので、ほぼ総地方債残高に等しいと思います。

平成24年度の静岡県の総県債残高は2兆6048億円でしたので、県と市町の総額では4兆9809億円、おおざっぱに言って約5兆円ってことですね。県民一人当たりは134万円強となります。

合計額が多い市町を順に並べると次のようになります(単位:億円)。

 市名 普通会計 企業会計 合計

静岡市  4,066   2,172   6,237 

浜松市  2,790   2,277   5,067

沼津市   733    603   1,335

磐田市   605    652   1,256

富士市   729    476   1,205

藤枝市   513    415    929

焼津市   503    249    752

掛川市   468    270    738

三島市   378    227    605

島田市   428     90    518

・・・

県債はすべてが悪というわけではありません。

私たちの家庭でも、住宅やマイカー、教育費などローンで借り入れすることがありますので、施設建設や道路整備なども目的や理由がはっきりしていれば納得できます。

特に市民病院などを建設すると、一度に企業会計の起債が増えます。それぞれの自治体ごとに、内容をチェックしていく必要があります。

しかし総論として、人口減少と高齢化が進む中、20年30年後の現役(勤労者)世代の負担を考えると、少しでも負担を減らしておかねばいけません。

浜松市は市民の協力を得ながら総市債残高の削減に取り組んでいます。他の自治体はどうなのでしょうか?

今年度からスタートする、“県と市町を連携した行財政改革の取り組み”。その具体的な推進会議(行政経営研究会)が今週24日(木)に開催されます。

増田寛也氏(元総務大臣・岩手県知事)の講演もあるようです。インターネット傍聴もできますので、ご覧いただければと思います。

会議の開催は歓迎しますが、私も議員としての役割を果たしていきます。

★行政経営研究会 (県のサイト)

2014年4月21日 (月)

スマートインターチェンジ(4/21)

先週から行っている「県政報告会」。今週は3ヵ所で開催します。

ご参加いただいたみなさまから、ご意見、ご要望などいただいていますが、いくつかの質問にブログでお答えしていきます。

今日はそのひとつ、浜松市で取り組みが進んでいる「スマートインターチェンジ(以下SIC)」について。

浜松市内では、東名高速に2ヵ所のSICの設置に向けて取り組みが進んでいます。

名称はともに仮称ですが「舘山寺SIC」、「三方原SIC」です。位置やイメージなど、詳しくは下記浜松市サイト内の「広報パンフレット」をご覧いただければと思います。

★浜松市スマートインターチェンジ推進事業

平成25年6月に国の連結許可が出されたことから、現在、調査・設計作業が進められています。

今後、用地取得~アクセス道路の整備などが行われますが、今のところ、平成29年度からの供用開始を予定しています。

浜松市街地や浜名湖舘山寺方面のアクセス向上が見込まれますので、利便性が高まりますね。

ちなみに、新東名の「いなさJCT~豊田東JCT」までの区間は今年度末に開通予定です。東名高速愛知県内の渋滞も解消され、ますます便利になりますね。

2014年4月18日 (金)

PM2.5の注意喚起情報(4/18)

県下初めてとなる「PM2.5注意喚起情報」が出されました。

★PM2.5公表資料(PDF)

数日前からなんとなく怪しげな“霞”がかかっていましたが、まさか雨の日に出されるとは意外でした。

やはり情報は常に自らチェックする必要がありますね。気になったら次のサイトをご覧ください。

★静岡県大気常時監視速報データ

この中で「全測定局の速報値(1時間値)・・・」を見ると、みなさんの地域のより詳しい情報がご覧いただけます。

湖西市のデータが判断基準を超えたため、今回の「注意喚起情報」を出したわけですが、このサイトを見ながら、今回の情報公表について2点問い合わせしました。

①湖西市のピークは夜半から朝にかけてであり、公表時にはすでに測定値は下がりつつあった。公表タイミングが遅いのではないか?

②基準を超えたのは湖西市だけなのに、全県を対象に「注意喚起情報」を出すのはなぜか?

担当からは「湖西市とは連絡を取り合っていた」「国の基準に従った」との話を聞きましたが、現場の感覚からはズレているのではないでしょうか?対応に改善の余地がありそうです。

こどもたちの登校前に測定値が100を超えているのですから、そういう情報は速やかに公表すべきです。また県下全域に出すというのも、かえって不安をあおるだけです。

地方分権の時代ですので、「国の基準」で思考停止にならないことが大切です。静岡県として、県民の安全・安心を守るという強い意志を持つことが必要です。

2014年4月16日 (水)

県政報告会(4/16)

1536721_625967657497012_10521560367今回の会派街頭広報活動は今日で終了。

今日は西区・南区・中区・東区の8ヵ所でお話ししましたが、ずいぶん日焼けしてしまいました。薄曇りでも紫外線は強力ですね…^^

昨夜から、屋内での県政報告会もスタートしました。

身近な市政やマスコミ報道が多い国政に比べて「わかりにくい・見えにくい」といわれる県政について、パワーポイントを使ってじっくりお話をさせていただいています。

「津波対策」や「少子化対策」、「新エネルギー」などなどたくさんのご意見をいただいています。みなさまの声をしっかりと受け止めて県政に反映できるように努めていきます。

明日以降の開催は次のとおりです。

開催時刻はいずれも午後6時30分から1時間ほどの予定です。みなさまのご来場をお待ちしております。

4/17(木) 雄踏文化センター

4/18(金) 和地協働センター

4/19(土) 舞阪協働センター

4/22(火) 入野協働センター

4/23(水) 神久呂協働センター

4/24(木) 庄内協働センター

平成25年4月から「公民館」は「協働センター」に名称変更されました。会場は下記のサイトをご覧ください。

★浜松市西区施設マップ(浜松市のサイト)

このほか、少人数の会合でも、時間が合えばお伺いしますので、ぜひコメントなどでお知らせいただければと思います。

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写真は昨日のガーデンパークです。

昨日は秋篠宮殿下、妃殿下のご臨席を賜り「都市緑化祭」が行われました。

浜名湖花博2014は今日で30万人を突破したとのこと。お花も来場客も大盛況です!

ぜひ足を運んでみてください。満足度アップ間違いナシです。

2014年4月13日 (日)

電子自治体の取組みを加速するための10の指針(4/13)

1397138125168以前から取り組んでいる「自治体クラウド」。今年度から県と市町で設置される「行政経営研究会」で議論が進む予定ですが、スピードに欠けると懸念しています。

そんな中、少し前の情報ですが、3月末に総務省が「電子自治体の取組みを加速するための10の指針」を公表しています。

主な構成は次のとおりです。

<第一節> 番号制度導入に併せた自治体クラウド導入の取組み加速

指針1 番号制度の導入に併せた自治体クラウドの導入

指針2 大規模な地方公共団体における既存システムのオープン化・クラウド化等の徹底

指針3 都道府県による域内市区町村の自治体クラウドの取組み加速

指針4 地域の実情に応じた自治体クラウド実施体制の選択及び自治体クラウド導入を見据えた人材育成・確保

指針5 パッケージシステムの機能等と照合した業務フローの棚卸し・業務標準化によるシステムカスタマイズの抑制

指針6 明確なSLAの締結、中間標準レイアウトの活用等による最適な調達手法の検討

<第二節> ICT利活用による住民利便性の向上

指針7 オープンデータの推進に向けて、地方公共団体が保有するデータに対するニーズの精査及び推進体制の整備

指針8 ICT利活用による更なる住民満足度向上の実現

<第三節> 電子自治体推進のための体制整備

指針9 CISO機能の明確化等、情報セキュリティに関する人材・体制の強化

指針10 チェックリストを活用した強力なPDCAの構築

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指針1は、スケジュール感を持つ上で重要なこと。

指針3は、まさに県の広域行政としての役割です。

指針4・9は、小さな自治体では情報政策担当者が不在の場合がありますので早急に対応が求められます。

指針5は、業務プロセスの見直しによる行政改革が期待できます。

これまでも提案、指摘してきましたが、今後、県の政策推進を加速していきたいと思います。

「情報政策」は企画広報部、「行政経営研究会」は経営管理部が所管しますが、役割と責任を明確にしてチェックしていきます。

詳細をご覧になりたい方は下記をどうぞ。

★指針PDF(総務省のサイト)

【写真は先週のフラワーパーク】

2014年4月12日 (土)

26年度の「ふじのくに県議団」(4/12)

昨日、所属会派「ふじのくに県議団」の総会を開催。今年度の役員体制などを確認しました。

会長         林 芳久仁 議員(静岡市清水区・3期)

幹事長        小長井 由雄 議員(静岡市葵区・3期)

副幹事長      櫻町 宏毅 議員(富士市・2期)

総務会長      阿部 卓也 議員(浜松市浜北区・2期)

副総務会長     四本 康久 議員(富士宮市・2期)

政策調査会長   佐野 愛子 議員(藤枝市・3期)

副政策調査会長    私

・・・などとなりました。

これまで3年間、政策調査会の1担当者として活動してきましたが、今年度は副政調会長をやらせていただきます。

Dscn0045これまでも、知事マニフェストの検証や総合計画後期アクションプランへの提言、4年前に作った「お約束(会派マニフェスト)」の検証作業、さらに昨年度は意見書の調整など、実務的な活動をやってきましたので、政調会がやらなければならないことは、ある程度理解できています。

その上で、これまで足らなかった点を付加して年間の活動計画を定め、来年4月の統一地方選挙をにらんで、喫緊の課題の抽出と政策づくり、さらに「県民へのお約束(マニフェスト)」の策定を進めていきます。

県民の目線で、二元代表制にふさわしい善政競争を進めていきたいと思います。

★会派「ふじのくに県議団」のサイト(まだ役員等は未更新)

このほか、私が重要と思っているものに「広報」がありますが、最若手の山﨑しんのすけ議員(浜松市中区・1期)が広報委員になりました。

動画を使ったわかりやすいサイト運営など進めていければ…と思います。

2014年4月10日 (木)

ガーデンパークの夜間ライトアップ(4/10)

1148782_622531144507330_63279010582会派「ふじのくに県議団」では恒例の街頭広報活動を実施中です。

今日も浜松駅前を皮切りに市内各所を回りました。

その途中、浜北区で「花の舞酒造」さんを訪問。ちょうど店舗を改装したところで、先に新工場を造られたこともあり、工場見学や試飲もできるそうです。今日はクルマでしたので残念ながら試飲はできませんでしたが…。

Cimg8567_2その代わりに、しぼりたて生酒(純米吟醸)を購入。晩酌でおいしく頂きました。

★花の舞酒造さんのサイト

夜は好評いただいている浜名湖花博2014浜名湖ガーデンパーク会場へ。

フラワーパークと合わせ、すでに来場者は20万人を突破したとのこと。リピーターも増えそうな予感がします。

明日からはさらに魅力アップします。毎週金・土・日・月および祝祭日の夜18:30~21:30まで、「花美の庭(旧・モネの庭)」のライトアップが始まります。

Cimg8562 昼間とはまた違った幻想的な雰囲気が味わえます。

GW頃からはバラが見頃を迎えますのでますます楽しめそうです。

写真をアップしますが、なかなか画像ではアノ雰囲気は伝わりません。ぜひ会場へお出かけください。

★浜名湖花博公式サイト

2014年4月 9日 (水)

浜岡原発視察(4/9)

Dsc_0398静岡県議会原発・総合エネルギー対策議員連盟で、中部電力浜岡原子力発電所を視察しました。

今年2月に原子力規制委員会に4号機の新規制基準への適合性確認審査を申請したことから、新基準への対応状況や地震津浪対策などを調査しました。

22mにかさ上げされた防波壁や非常用発電設備などの津浪対策のほか、フィルターベントなど新たな規制基準対応、さらに緊急対策所などを見せていただきました。

2重3重の対策を講じているとのことで、3.11後の安全対策の投資額は3000億円にものぼるそうです。

また廃炉をめざす1・2号機では、2号機に148体の未使用燃料棒が残っているとのことでしたが、2015年春までには搬出される予定とのことでした。

マンガの見すぎと言われては困りますが、私からは “サイバーテロ” への対応について聞いてみました。「詳しいことは話せないが対応している」とのこと。航空機等の物理的攻撃よりも、個人的にはこちらの方が気になります。

まだまだ調査しなければいけないことがたくさんありますが、引き続き、みなさまの声をうかがいながら、浜岡原発を含むエネルギーのあり方を検討していきます。

2014年4月 8日 (火)

入学式で感じたこと(4/8)

Kanban

この春は、保育園、小学校、中学校、高校、大学の入学(園)式に参加する機会に恵まれました。

こどもの成長過程を感じるとともに、それぞれの役割を考えさせられました。

今日は、今シーズンの最後を締めくくる高校の入学式。

PTA会長として、義務教育の9年間を終え、新たなステージを迎えた凛々しい新入生にエールを贈りました。

大学や小中学校の入学式での校長先生や来賓のお話を聞きながら、高校3年間の位置づけとして「自分の進路(目標)を定めることが大切」と感じましたので、人生を船出にたとえ、「目的地を決めないと出航できませんよ」という話をしました。

グローバリゼーションの中、この子たちは、否応なく地球規模での競争社会に生きることになります。

私が高校生~大学生の頃、「モラトリアム社会」という言葉が、さかんに言われました。成長期はそれでよかったのかもしれませんが、分進秒歩のグローバル競争の中では、あっという間にライバルの後塵を拝することになります。

私の危機意識が少しは伝わったでしょうか・・・。

2014年4月 7日 (月)

JETRO浜松への期待(4/7)

Dsc_0387_3 今年度からJETRO(日本貿易振興機構)浜松貿易センターが開設されました。浜松商工会議所会館の5階に設置されます。

静岡県内ではこれまでの静岡市清水区に加え2ヵ所目となります。また都道府県に2ヵ所あるのは、福岡県に次いで2県目となります。

浜松市および県西部地域への期待の大きさがわかるとともに、今後の地域企業の海外展開の進展が期待されます。

これまでも県内企業の海外展開については、さまざまな提言をしてきましたが、JETRO事務所ができることで、さらにタイムリーな施策が可能になると思います。

県内企業の海外展開の状況は、下記のサイトをご覧いただきたいと思います。

★静岡県内企業海外展開状況調査(県のサイト)

グローバル時代の県内企業のあり方について、現場の声を聞きつつ、官民の情報交換を密にして「元気な浜松&静岡県」の創造を進めていきます。

2014年4月 5日 (土)

県政報告会のご案内(4/5)

恒例の会派での街頭県政報告を行います。

また3/30にアップした「県政報告レポート」にも書きましたが県政報告会を開催します。

国政や市政に比べて「わかりにくい、みえにくい」と言われる県政について、できるだけわかりやすく、県民目線でお伝えできればと思います。

お近くの会場にお越しいただければ幸いです。

◆会派「ふじのくに県議団」の街頭県政報告(磐田市以西)

4/8(火)

 13:30頃~14:00頃 マックスバリュ見附店付近

 14:40頃~15:10頃 積志方面(場所は決まり次第お知らせします)

 15:30頃~16:00頃 萩丘方面(同上)

4/10(木)

 08:00頃~08:30頃 浜松駅前付近

 10:30頃~11:00頃 浜北区(同上)

 11:20頃~11:50頃 浜北区(同上)

 13:30頃~14:00頃 カインズホーム都田店付近

 14:20頃~14:50頃 細江ベル21付近

4/16(水)

 09:00頃~09:30頃 イオン浜松西店付近

 10:00頃~10:30頃 若林町洋服の青山付近

 10:50頃~11:20頃 都盛町デイリーストア付近

 13:00頃~13;30頃 鍛冶町通り付近

 13:50頃~14:20頃 天神町交差点付近

 14:50頃~15:20頃 篠ヶ瀬町方面

◆県政報告会(時間はすべて18:30~19:30)

4/15(火) 伊佐見協働センター

4/16(水) 篠原協働センター

4/17(木) 雄踏文化センター

4/18(金) 和地協働センター

4/19(土) 舞阪協働センター

4/22(火) 入野協働センター

4/23(水) 神久呂協働センター

4/24(木) 庄内協働センター

平成25年4月から「公民館」は「協働センター」に名称変更されました。会場は下記のサイトをご覧ください。

★浜松市西区施設マップ(浜松市のサイト)

2014年4月 4日 (金)

大学とは何か?(4/4)

静岡文化芸術大学の入学式に出席しました。

平均競争率5.99倍の難関を突破した343人の新入生は、浜松市内の高校卒業生が約50人、静岡県内が156人(45.5%)に対し、県外が187人(54.5%)と半数を超えています。

北は北海道から、南は沖縄まで、全国各地から志を持った学生を集めるという点は、「文化芸術・デザイン」という学問の切り口を持つ大学のビジョンが明確だからこそ。県の人材育成の柱である「有徳の人づくり」に通じるところがあります。

県外の学生さんが有意義な4年間を過ごし、「浜松そして静岡県はすばらしいところだ」と実感してもらえるように、地域全体で見守ってあげたいですね。

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いつ聞いても参考になる熊倉功夫学長の式辞は・・・、

「大学とは何か?それは自由な学びの場である。自分の意志ですべて選択できる。そのためには自分の意志をしっかり持たなくてはいけない」

「まだ意志が固まっていない人もいるだろうが、今、すべてを決めなくてもよい。今後、どういう方向に向かうか、考えていけばよい」

「大学(のようなもの)は11世紀のイタリアで生まれた。元々は学生の“ギルド”が先生を雇うところからスタートした。学生の側に主体性があった。その後、教員の“ギルド”ができて、今の形になった。“めだかの学校”のように、学生と教職員は対等ということだ」

「“学ぶ”という言葉は、“まねぶ=まねる”すなわち先人の行いをまねることからきている。木村尚三郎初代学長が用いた“ふりかえれば未来”という言葉は、歴史に学べということだ」

「しかし、“伝統文化は日々変化している”ということも忘れてはいけない。変化できないものは消えていき、変化することで伝統文化は生き残っている」

「たとえば相撲は、元は素舞(すまう)。裸で舞う芸能で、横綱はしめ縄を締めた神だった。それが今はスポーツとして日本の伝統文化となっている」

「歴史から学ぶということは、今を批判するということでもある。恵まれた現代の陥穽を見直す必要がある」

「情報はインターネット、モノはコンビニで、必要なものはすぐに手に入るが、それが当たり前と思うと大間違いだ」

「“ストック”こそ大切。知識も同じで、ネットで調べて、自分のもののようにしてはいけない。教養をしっかり身につけて欲しい」

というものでした。

また有馬朗人理事長(元・東大総長、文部大臣)は、文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN」を紹介。「グローバル化の中でも文化力が重要」と述べていました。

★トビタテ!留学JAPAN (文科省のサイト)

また前学長でもある川勝平太知事は・・・、

「これからの4年間はみなさんの将来を決める。失敗は許される。やるかやらないか。なんでもやってみることだ」

「グローバルの語源globeは地球を表す(世界的とか国際的じゃないってことでしょうか)。地球的、いや宇宙的な観点を持ち、地域に根ざしてほしい」

我が家の大学生にも伝えてやります。

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写真は浜名湖ガーデンパーク。

浜名湖花博ガーデンパーク会場、いよいよ明日開幕です!

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2014年4月 3日 (木)

今日のフラワーパーク(4/3)

昨日、来場者が10万人を突破したとのこと。予想を上回る盛況です。

今週末まで桜がもってほしいですね~。

4/5からはガーデンパークもオープンします。

「花の都」の魅力を多くのみなさんに感じていただきたいです(Photo by Daughter)。

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2014年4月 2日 (水)

佐鳴八景(4/2)

3/21のブログ(開幕!浜名湖花博2014)で「遠江八景」のことを書いたところ、地元の大先輩から「この地には江戸時代から親しまれている『佐鳴八景』があるよ」とのメールをいただきました。

身近な佐鳴湖畔の「佐鳴八景」。私も以前から親しんでいましたが、あらためて大先輩のメールを参考に紹介させていただきます。

「佐鳴八景」を選定したのは、江戸後期の入野村の住人 竹村広蔭 氏(1793年-1866年)。竹村広蔭氏は文人として知られており、さまざまな著書を残しています。そのひとつの「門田の八束穂」という歌集の中で「佐鳴八景」を記しています。

室町時代の選と言われる「近江八景」にインスピレーションを得て、江戸時代に「佐鳴八景」を詠った竹村広蔭氏は、時代背景を考えると、すばらしい文人だったと驚かされます。

平成の「遠江八景」と合わせて多くの方に知っていただきたいですね。

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「大屋橋夕照(おおやばしのせきしょう)」 → 佐鳴橋

 ひむがしの浜松の市過来つつ夕日にわたるをちこちの人

「北浦帰帆(きたうらのきはん)」 → 帰帆橋

 真帆引きて舟をならべてきほふなる北浦風の吹くにまかせて

「少林山秋月(しょうりんざんのしゅうげつ)」 → 臨江寺

 影高くうき世はなれて照すかな少林山の秋の夜の月

「西湖山晩鐘(せいこざんのばんしょう)」 → 龍雲寺

 湖の山もほのかに見えねども霞わけくる入あひのかね

「大良暮雪(たいらのぼせつ)」

 はらひあへずおもげに見えて見る人はおほらの山の雪の夕ぐれ

「大山夜雨(おおやまのやう)」

 夜の雨のはれ行くままに吹く風の音にぞひびく大山の松

「太田落雁(おおたのらくがん)」

 かきつらね落ち来る雁の玉づさの数も太田の霧の明ぼの

「三ツ山晴嵐(みつやまのせいらん)」

 山姫のさらせる布とみつ山のあらしによする磯のしら波

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今では周囲を住宅地に囲まれる佐鳴湖ですが、当時の郷愁あふれる風景が偲ばれます。

詳しい場所は書きませんが、「佐鳴八景」で検索すると、数名の方がネット上で解説していますのでご参照いただければと思います。

ちなみに竹村広蔭氏は、1854年の「安政東海地震」について、その著書「変化抄」に記しています。詳しくは下記をどうぞ。

★歴史に学ぶ危機管理(2011.9.18のブログ)

折しも「チリ沖地震」の津波が心配されています。明朝、何事もなければよいのですが…。

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