包括予算制度
「予算編成手法」のセミナーに参加しました。タイトルは「包括予算制度の活用可能性」。
講師は南 学 氏。これまでも何回かお話を聞いています。今日、名刺交換したら東洋大学PPP研究センターの客員教授になられたとのこと。施設管理や公民連携など、またいろいろお伺いしたいと思っています。
予算編成には、大きく2通りの手法があります。
「査定方式」は財政部門が全事業をチェックする手法で、静岡県はこの方式です。
もうひとつは「枠配分方式」。これは財政部門が事業部門に一定の予算を配分し、細かい事業は部門で決めるやり方です。
タイトルの「包括予算制度」は、通常の「枠配分」で扱う政策経費に加えて、人件費も含める手法です。ここまでやっているところは少ないですが、東京都足立区が進めているとのことです。
財政状況が厳しくなり、事業の選択と集中が進む中、現場に近いところで判断する「枠配分」を導入する自治体が増えました。
静岡県はこれまで「枠配分」は採用していません。浜松市も一時期「枠配分」を採用しましたが、現在は「査定方式」に戻しています。
それぞれにメリット、デメリットがあると思いますが、私は「枠配分」によって、自立・自律的な業務執行が進み、歳入確保や業務効率化など行財政改革の効果が期待できるのではないかと考えています。
総合計画に基づく事業を展開していますし、施策展開表など行政評価のツールも整っていますから、財政部門がすべてのチェックをする必要はないと思います(この作業の“非効率”も感じています)。
閉講後、先生に質問させていただきましたが、これまで考えていなかった観点の指摘や、県ならではの課題(市との違い)を提起していただきました。(奥深いわ…)
こんなことにまで首を突っ込む議員は少ないかもしれませんが、今日のお話や公会計改革手法を参考にしながら、予算編成手法の最適化に取り組んでいきます。
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