覚悟
私が所属する会派「ふじのくに県議団」では、新たな政策集「覚悟」を作りました。
昨日は政策報告・意見交換会をアクトシティで開催し、7-80人の県民のみなさまにご参加いただきました。
相次ぐ不祥事で地方議員・議会のあり方が問われる中、私たちは県民のみなさまの負託に応え、議員の本分である政策実現に向け、真摯に取り組んでいきます。
これは地方議会や議員に向けられる厳しい視線の中、「議会は変わらないといけない」という、文字どおり、私たちの“覚悟”を示すものです。
政策理念は、これまで会派で取り組んできた「命」「豊」「人」の3本柱に、新たに「礎」を加え、4つとしました。これは人口減少社会に対応し、持続可能な静岡県を創っていくためです。
主な政策は次のようなくくりになります。
「命」 防災減災、医療福祉、子育て支援、セーフティネット、環境、生活など
「豊」 産業育成、雇用支援、中小企業支援、一次産業支援、観光振興など
「人」 学校教育、次世代人材育成など
「礎」 行財政改革、議会活性化など
これらの政策には、議会での質問や予算要望などで引き続き取り組んでいきます。
「覚悟」はこれまでの政策集(もしくは選挙公約と言われるもの)とは違います。
これまでの政策集(選挙公約)は“総花的”で、「あれもやる。これもやる」と、みなさまにバラ色の未来を描かせるようなものを書いていたケースが多かったと思います。
実際には政策の実施主体は知事をはじめとした執行部です。
議会としては、取り組んできたことや現状は示せますが、“成果”を示すことはなかなかできません。(=PDCAを回せない)。
そこで今回、私たちは、みなさまに議会活動をわかりやすくお示しするために、議会の権能である議決権を活かし「条例制定」に取り組むことにしました(内面参照)。
○4年間に取り組む条例案
「命」 子どもをいじめから守る条例
「豊」 茶の都しずおかづくりを推進する条例
地域文化の振興を応援する条例
「人」 グローバル人材育成を支援する条例
「礎」 健全な財政の運営に関する条例
議会基本条例
これらの条例制定を目標に、会派全員が分担して政務調査活動を行い、県民幸福度の最大化に向け、一丸となって取り組みます。
またこれらの条例は制定することが目的ではなく、あくまでも手段であり、私たちの理念である「命」「豊」「人」「礎」の政策推進につなげることを忘れません。
「覚悟」は、選挙の時だけの公約でなく、今後の政務調査研究の重点取組です。
条例制定のためにクリアしなければいけないハードルはたくさんありますが、あえて、私たちはこのような政策集を策定しました。
昨日の意見交換会では、さまざまな観点からのご意見をいただきました。
これからも、双方向コミュニケーションを図りつつ、県民のみなさまのお役に立つ議会・会派となるよう活性化を進めていきます。
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コメント
「ふじのくに県議団」が、新たな政策集「覚悟」を作り、命、豊、人、礎を中心に、将来構想を立て、推進していくことは大変良いことだと思います。
ただ、ひとつ欠けているのが男女平等です。ダボス会議で知られるスイスのシンクタンク、世界経済フォーラムが11月28日公表した2014年版「男女格差報告によると、日本は142か国中104位であった。この報告は各国の女性の地位を経済、教育、政治、健康の4分野で分析数値化したものです。
グローバル化した中で、基本的人権がこんなにも悪い結果をふじのくに県議団はどう考えているのでしょうか。命、豊、人、礎の前提条件が基本的人権の確立と思いますが、いかがでしょうか。
投稿: 髙部 宗夫 | 2014年11月30日 (日) 12時14分
高部さん、コメントありがとうございます。レスが遅くなってスミマセン。
男女平等については、1996年、労働省から派遣されたグラスシーリングの欧州調査以来、課題認識を持っています。
当時は、連合本部の女性活動推進メンバーから、いろんなレクチャーをもらったものです(懐かしいなぁ…)。
個人的には、ユニバーサルデザインと同じで、たとえばイベントのような事業を行うのでなく、すべての政策の背景にあるべき基本的考え方だと思っています。
会派としての政策には盛り込んでいませんでしたが、今後検討させてください。
こういうご意見をいただけると本当にありがたいです。今後も2WAYコミュニケーションができるように努めていきます。
投稿: 田口 章 | 2014年12月10日 (水) 08時31分