グローバル人材育成における支援体制(一般質問4)
◆質問
国は「グローバル人材育成戦略」において、今後育成・活用していくべき「グローバル人材」に必要な要素として、「語学力・コミュニケーション能力、主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感、異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティ・・・」等々多くの要素を挙げている。
これらを体系的に行うためには幼少期から小中高大、さらに若手社会人までを俯瞰した育成方針が必要で、教育委員会だけでなく、地域人材や企業など多くの協力が必要となるが、今の県の組織では十分に対応できないのではないかと感じている。
本県のグローバル人材育成は、「総合計画」や「地域外交基本方針」、「教育振興基本計画」に示されているが、具体的な事業を「点」で行うのでなく、成長ステップを「線」でつなぎ、さらに成長に応じて必要とされる要素を横につなぐことで、「面」でとらえることが大切だと思う。
総合教育会議ができたこの機に、教育委員会、文化観光部総合教育局、企画広報部地域外交局のヨコ串を通し、体系的な育成方針を示すべきと思うが、県の取り組みについて聞く。
◆答弁(知事)
グローバル人材の基礎は、静岡がグローブすなわち地球の一角を占めるという認識を持つことが大切。
小中高の段階は外国語教育の充実、高校生の相互交流や海外教育旅行の実施、大学等では留学フェアの開催等留学を促進している。それぞれの世代で異文化理解を深めるとともにコミュニケーション能力の育成を図っている。
一方、海外から静岡に来る方たちもおり、外国人も含めてグローバルに教育できる地域社会をつくることが大切だ。
今後、関係部局が一層の連携を図り、体系的かつ効果的な取り組みを行い、本県の将来を支え、世界に貢献するグローバル人材の育成にまい進する。
◆再質問
小中学校においても英語教育だけやっていればよいということではないと思うが、教育長の所見を伺う。
◆答弁(教育長)
県教育委員会としては、外国語活動や総合的な学習の時間に、世界のさまざまな言語や文化についての学習など国際理解教育の促進に努めている。
また訪日した海外の小中学生や大学の留学生との文化交流、スポーツ交流もやっている。
道徳や社会科では、わが国の伝統文化についての学習を充実させ、日本人としての自覚を高めるよう指導している。
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