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2016年2月23日 (火)

地域イノベーターサミット

今日は2/23(富士山の日)。県は山梨県と合同でイベントを開催しました。

私は2月議会の調整があり午前中は県庁で仕事。午後は「地域イノベーターサミット」を覗いてきました。

このイベント、初めて開催されたのですが、「大当たり!」ですね。

担当部門の話では、ほとんどおカネをかけていないようですが、こうした“ゼロ予算事業”でも大きな効果をあげることができるのではないかと思いました。

私は5人のイノベーターさんの熱い話を聞くことができました。

農工連携に取り組む女性起業家、学生の活躍で地域おこしに取り組む学生団体、過疎地域の再生請負人、子育て支援をソーシャルビジネスにつなげる女性経営者、中心市街地の活性化に新たな視点を吹き込む若手経営者・・・、このほかにも聞いたことがある名前がたくさんありましたが、スケジュールの都合で断念。

イノベーターが集まるとさらに新たなイノベーションが起きるとも言われていますので、今後の展開にも期待できそうです。小さな一歩ですが、大きな種をまいたのでは・・・、と思います。

2016年2月22日 (月)

2月定例会スタート

222_2 2月定例会が始まりました。

一般会計1兆2410億円の平成28年度予算案をはじめ補正予算など、話題てんこ盛りの議会になりそうです。

一般会計の県債残高は戦後初めて減少(▲18億円)する見込みです(まだ2兆7217億円ありますが…)。

特別会計と企業会計を含めた県全体の総県債残高も177億円減少の見込みです(残高2兆8687億円)。

今年度40億円発行する予定の退職手当債の発行も止めました。

県は市町村に比べ地方交付税に対する臨財債の発行比率が大きいので、財政収支の黒字化はなかなかたいへんです。

そんな中ですが、健全化に向けて一歩前進しました。財政当局のご努力を高く評価します。

一方、インフラ更新など必要な投資を先送りすることはできません。増え続ける社会保障費用に加え、老朽更新や必要な先行投資を行った上で、いろんな手法を使って財政健全化につなげることが必要です。

今回、予算編成方針で「仕事をやめる」ことを打ち出したものの、業務のスクラップは十分できなかったとのことでした。それでは職員さん、ますます忙しくなるばかり・・・。

今議会の予算審査は当然しっかりチェックしますが、来年度に向けて、先日の研修を活かして“ビルド&スクラップ”の精神で、決算審査や所管事務調査で事業のチェックしていきます。

2016年2月21日 (日)

SIM2030

Oodu 以前から気になっていた「SIM2030」を体験しました。

「SIM2030」は架空の自治体を舞台に、今後すべての自治体にのしかかる「インフラ更新」や「扶助費の増」に対応するために、いかに事業のスクラップを行うかをグループワークで体験する2030年までの財政シミュレーションゲームです。

熊本県職員が2年ほど前に考案し、昨今、自治体職員や財政に関心が高い議員の間で話題になっています。今回、熊本県大津町に行き、他市町の職員や議員とともゲームに参加しました。

面白い!です。

・・・と同時に、事業の再構築の難しさや総合計画の大切さを痛感しました。

これ以上書くと“ネタバレ”になりそうなので書きませんが、9年間、行財政改革の勉強をしてきたつもりの私も十分楽しめました。

隣の席はまだ入庁2年目の職員さんで「そもそも財政って何?」って感じだったようですが、それでも一緒に楽しめました。

グループワークにあわせて福岡市財政調整課長の「財政講座」を聴講しましたが、本ゲームとセットでやると、より財政のしくみがわかりやすいと思いました。

静岡県でもやりたい・・・ホントにそう思っています。

2016年2月18日 (木)

静岡県テクノフェアin東京

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東京都大田区で行われた「静岡県テクノフェアin東京2016」を視察しました。

7回目となるこのイベント。来年度は趣向を変えると聞いています。

確かに来場客が少なすぎます。ガンバっている企業のみなさんがかわいそう・・・。もっと効果的な事業を検討したいと思います。

セミナー会場で行われた「特別講演」では「SAPジャパン(株)」の講師が「インダストリー4.0=第4次産業革命で生まれ変わる日本の製造業」と題して講演。欧州の最新情報を聞くことができとても参考になりました。

SAP社はドイツの大手ソフトメーカーで「SAP HANA」というプログラムを使い、独のインダストリー4.0を推進しているまさに中核企業。

インダストリー4.0は、製造業と非製造業の境をなくす革命であること。

欧州の事例として、「コンプレッサーでなくエアを売る」、「フォークリフトでなく運んだ荷物に課金する」など、インダストリー4.0による産業の変革をわかりやすくご説明いただきました。

コピー機や自動車の「リース」のイメージに近いな~と思いましたが、もっと深い研究が必要でしょうね。

Ir4こんな資料を推奨いただきました。

本県でも昨年から「IoT研究会」を立ち上げましたが、まだ具体的な支援に至っていません。

早急に研究を深めることが必要です。

2016年2月13日 (土)

インド訪問記③

Dsc_2480インド訪問最終日はマルチスズキ本社とデリー郊外の自動車販売会社、ショッピングモールを訪問しました。

訪問した販売店はデリー市内5店舗で年間1万台を販売する大型販売店。

Dsc_2496顧客管理でのIT活用は日本より進んでいるのではないでしょうか・・・。

さすがIT大国です。

Dsc_2488訪問したショッピングモールは所得層に応じた3つのブロックに分かれた造り。大衆向けエリアでは“バレンタイン・セール”を開催中(インドでもやるんですね・・・)。私ごときでは手が出ない高級ブランドショップエリアもありました。

以前から貧富の差が大きいとは聞いていましたが、拡大するインド経済は国内消費をますます活性化させるでしょうね。

日本の強みを生かすとすれば自動車を中心としたものづくり産業をさらに強化すべきでしょう。一方、この分野は韓国メーカーやインドメーカーの追い上げも急激です。特にインドの部品企業が競争力をつけてきているという話も聞きました。

東南アジア諸国も含め、環境関連産業やインフラ整備なども日本企業のノウハウが生かせると思います。

さらに、日印連携を深めるためにも人財交流を進めるべきと感じました。インド人の多くは英語を話しますので、わざわざ日本に留学する学生は少ないかもしれませんが、欧米シフトを食い止めるためにも留学生支援も進めるべきと思います。

今回の視察を今後の県政に生かしていきます。

2016年2月11日 (木)

インド訪問記②

インド視察2日目。マルチスズキ社マネサール工場ほか、県内から進出している企業4社を訪問し、県が対応すべき課題等についてヒアリングしました。ご対応くださった皆様、貴重なご意見をいただきありがとうございました。

昨日のサポートデスクでも聞いていましたが、インドへの進出は他の東南アジア諸国に比べ、やや難しさを感じました。

経済成長や自動車市場の拡大はまだまだ見込めますが、現地企業との競争、税制や法制、人事労務など幅広く検討する必要がありそうです。

チャレンジングな県内企業に対し何ができるか、明日も調査してきます。

写真は今日の訪問先のみなさま。

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2016年2月10日 (水)

インド訪問記①

Delhi 昨夜からインドに来ています。約20年ぶりの訪問です。

道路環境は以前とそんなに変わらないかも。クラクション鳴らして車線関係なしに頭の突っ込みあいをやってます。“のら牛”は見かけません。

写真はデリー郊外で建設中の高層マンション。この風景、1月末に見た北京郊外とよく似ています。PM2.5は北京よりややキツイ気がします。

今日は「浜松市アセアンビジネスサポートデスク」を訪問しました。浜松市は「FAIR CONSULTING GROUP」に業務委託しており、今日は現地法人の岩瀬社長様にご対応いただきました。

★フェアコンサルティンググループ

★同グルガオンオフィス

岩瀬社長は公認会計士で、企業進出や税務会計のサポートをしていらっしゃいます。インドビジネスのさまざまな特徴を教えていただきました。

浜松市からの進出企業はそんなに多くないようで、相談件数は月に1件あるかないか…とのこと。静岡県単位ならばもっと使い勝手がよさそうで、ちょっともったいないと感じました。

以前、県と市のサポートデスクについて書きました(2014.8.6のブログ)が、県民や企業の皆さんにとって効果的で使いやすくしていく必要があります。引き続き検討します。

今日が最終日の“AUTO EXPO(モーターショー)”にも行きました。

インドシェアトップはマルチスズキですが、ヒュンダイや欧州メーカーも手をこまねいているわけではありません。成長が続くインド市場に対する世界各国の自動車メーカーの熱い戦いを感じました。

そのためにもサプライヤー企業のみなさんの進出支援が必要です。明日はマルチスズキの工場と部品メーカーさんを訪問予定です。

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2016年2月 6日 (土)

静岡県工業技術研究所

Chiemi28206 先週に続き、2週連続で FM Haro 「遊佐ちえみの 聞いちゃえ!しずおかの政治」に出演しました。

テーマは「静岡県の研究機関」。昨日、「工業技術研究所」を訪問したので取り上げました。

静岡県には「農林」「畜産」「水産」「工業」「環境衛生科学」の5分野の技術研究所があります。

Kirapika

「農林技術研究所」では、昨年、「きらぴ香」というブランドイチゴを開発しました。ちえみちゃんに食べてもらいましたが、「甘~い♪」と感動の様子。

「工業技術研究所」は県民のみなさまに直接に製品を届けるわけではないので、ちょっとわかりにくいかもしれません。

しかし技術相談は年間2万5千件以上、試験依頼は3万5千件以上、利用する事業者は約3000社もあるということです。

「工業技術研究所」は県内に4か所、静岡市、浜松市、富士市、沼津市にあります。

機械や電子技術のように、静岡県のものづくりを支える基盤技術は、すべての研究所で取り扱っていますが、そのほかはそれぞれ特徴があります。

静岡市は生活製品や環境エネルギー、食品。個別の製品技術では、先週の放送で取り上げた「UD」にも積極的に取り組んでいました。

浜松市には、「浜松工業技術支援センター」があり、浜松地域の特徴的な最先端技術である光・レーザー技術の開発研究や実験解析のほか、西部地域の産業基盤である機械や繊維などものづくり産業支援をおこなっています。

このほか、富士市では製紙(紙)、沼津では、日本酒の酵母のほか、バイオテクノロジーの研究をやっています。

111 私が興味を持ったのは、「コーヒーの搾りかす」から、ハイブリッドカーなどで使われている「キャパシタ」っていう蓄電装置の材料を作ろうという研究。最新のカーエレクトロニクスに「コーヒーの搾りかす」って、取り合わせが面白いと思いました。

地方創生、地域活性化はなんといっても産業競争力をつけ、付加価値を生む必要があります。議会の中で提案し、改善につなげていくのが私たち議員の仕事です。

2016年2月 3日 (水)

メルマガ2月号

メルマガ2月号を発行しました。

★メルマガ2月号

先日の「ふれあいトーク」でお話しした、①人口減少、②遠州灘海浜公園篠原地区の野球場整備、③富士山静岡空港について記載しました。

いずれも現在進行形の政策課題ですので、来年度当初予算審議に向けて、新たな情報がどんどん出てきます。県民の皆さんの関心の高いテーマについて、できるだけアップデートしていけるよう努力します。

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