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今後の海外展開

It has been said that democracy is the worst form of government, except all the others that have been tried.(Winston Churchill)

民主主義は最悪の政治形態である。これまでに試されたすべての政治形態を除けば。(ウインストン・チャーチル 元英国首相)

イギリスは国民投票でEUからの離脱を選択しました。個人的な印象では、ベルリンの壁崩壊以来の大きなインパクトです。後世の歴史ではどのように記憶されるのでしょうか・・・。

遠く離れたヨーロッパの出来事が日本経済に大きな影響を与える時代になりました。為替は乱高下の末、円高基調に。株価も急激に値下がりしています。週明けの東京市場の動きが注目されます。

私たちは否応なしにグローバリゼーションの波に洗われている・・・、そんな思いを強くしました。

そんな中で読んだ本がコレ。

製品輸出で日本経済を支えてきた企業もこれからは工夫が必要かと。ハードの輸出だけでなくソフトも合わせてパッケージで勝負しようというもの。

英国に進出した日立製作所のことも書いてありましたが、今後、どうなるのか・・・。

為替に左右されない海外展開は可能でしょうか・・・。

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平成27年度決算見込み

平成27年度一般会計決算見込みが示されました(単位は百万円)。

歳入      1,227,284

歳出      1,213,589

差引         13,695

繰越充当財源  8,039

実質収支     5,656

報道では「実質収支 56億円の“黒字”」と言いますが、単なる“収支残”です。

企業経営では重要な数字ですが、借金も収入(歳入)として扱う行政にとってあまり意味のある数字には思えません。

歳入の特徴は、県税収入の増。

前年度比約405億円の増で、その多くは消費税引き上げ分によるものです。

地方消費税は平成27年度899億円。平成26年度の553億円に対し346億円増えています。

消費税は平成26年4月、5%→8%に引き上げられましたが、そのうちの“地方の取り分”も1%→1.7%に増えています。

平成26年度中は税率アップの効果が期ズレのためすべてが反映されませんでした。それが平成27年度はフルに反映されたため税収が増えました。

法人二税(法人県民税・法人事業税)は1279億円で前年度比22.57億円の増。企業収益の増加もあるかもしれませんが、税制改正の影響が大きいと思われます。

10月の決算審査では財務諸表が示されますので、貸借対照表や行政コスト計算書、キャッシュフロー計算書なども活用して分析します。

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6月定例会スタート

A1 静岡県議会6月定例会がスタートしました。7/19までの27日間開催される予定です。知事提出議案は補正予算や条例制定など計13件。報告事項10件となっています。

補正予算というのは、3月に策定した当初予算で計上できなかったもので、3月以降の社会情勢の変化等により、予算が必要となった事業について提案するものです。

6月補正予算の総額は6億2700万円。当初予算は1兆2409億円に比べると額は小さいですが事業の必要性などを議会で議論します。

たとえば、今回の補正予算では4月に起きた熊本地震を受けて、被災地への県職員の派遣や被災地児童の短期受け入れを行う予算などが提案されています。

また土砂の堆積により船舶の運航に支障をきたしている御前崎港の浚渫、およびそれを踏まえた港湾の緊急点検なども提案されています。

詳しくは県のHPで公表していますので、関心のある方はご覧ください。

★補正予算案(県のサイト)

また新しく提案された「静岡県地方活力向上地域における県税の特例に関する条例」は、企業誘致を推進するために税制優遇策を導入するものです。

首都圏から本社機能や研究開発拠点を静岡県に移転する企業に対し、事業税や不動産取得税といった県税の減免を行い、積極的に誘致活動を進めようというものです。

来週は月曜日から木曜日まで毎日本会議が行われます。

最近は政治とカネの話ばかりが話題になりますが、本来の政策議論に注目してください。

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男女共同参画週間

6月23日から29日は「男女共同参画週間」です。

平成11年に成立した「男女共同参画社会基本法」を受け、平成13年度から地方公共団体等により、この期間中、さまざまな行事が行われています。

ということで、今週土曜日午後5時からの「FM Haro 県政報告」ではこれをテーマに取り上げる予定です。

みなさんは静岡県が独自に設定している「男女共同参画の日」をご存知でしょうか?

静岡県は7月30日を「男女共同参画の日」と定めています。

140年前、1876(明治9)年のこの日、 現在の島田市で実施された「浜松県公選民会小区選挙」で、日本で初めて女性が投票したと言われており、県ではこれを記念して設定しています。

★男女共同参画推進条例

ラジオでは、私が昔ちょっとだけ関わった「男女雇用機会均等法」と「労働基準法 女子保護規定」の改定の思い出や、昨年成立した「女性活躍推進法」等の国の動きを紹介するとともに、最近の県の取り組み、私の考え方等をご紹介する予定です。

放送は6/25(土) 午後5時から、下記のサイトからインターネットサイマルラジオやスマホアプリでお聴きいただけます。

★FM HaroのHP

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工業用水道事業の将来

「工業用水道事業」は県民生活には直接かかわりませんが、地域産業を支えるインフラ基盤の一つで、これがないと本県経済を支える製造業を中心とした企業活動が十分に行えなくなるリスクをはらんでいます。

本県の製造品出荷額は16兆円で全国4位。しかし、このままで大丈夫か・・・、私は非常に懸念しています。

本県工業用水道事業において、施設老朽化・耐震化対策やそれに伴う財政基盤のあり方、受水企業負担と産業政策上の取り扱いは、今後、大きな課題となるからです。

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Chiba

本日、千葉県の工業用水道事業について訪問調査しました。

千葉県の製造品出荷額は約14兆円。京葉臨海工業地帯を中心とした全国6位の工業県です。

千葉県は平成28年2月議会で、工業用水道事業に対し「他会計からの出資(財政負担)」を行うこととしました。

「造成土地整理事業会計」から「工業用水道事業会計」にH27補正予算~H36年度までの10年間にわたり、毎年度30億円合計300億円の出資を行うものです。

「造成土地整理事業会計」は臨海工業地帯の造成が主な事業ですが、今後新たな造成計画はなく管理が中心になるため、出資可能と判断したようです。

千葉県工業用水道事業はS39年度から開始し、現在7地区で給水事業を行っています。

受水企業数はH7-8年度の302社をピークに現在276社ということで若干減っていますが、ここ10年ほど大きな変化はありません。工水料金は水源の確保が難しいため1㎥あたり17.5円~63円と本県に比べ割高です。

今後の施設更新と耐震化事業に約1853億円かかると試算。工業用水の安定給水は“県の産業競争力の維持・強化に重要”とコンセンサスを得、工業用水事業の財政基盤の充実と受水企業の新たな負担軽減を図るために出資を行うことにしました。

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これに対し本県ではまだ更新投資計画が策定されていません。まずはそれを早く見たいと思いますが、千葉県のように出資できそうな会計(おサイフ)はありません。

また千葉県のように産業政策上の位置づけがされていないため、独立会計=受益者負担の原則に従って企業負担が大きくなる一方です。

調査したところ、他の都道県の中でも19の団体で、総務省が提示している繰出基準を超える負担金、補助金、出資金を繰り出ししています。

現在、受水企業が減った分は、既存企業が負担していますが、今後、老朽更新や耐震工事が行われる場合の財政基盤のあり方を真剣に検討しないと、本県企業の競争力を弱めてしまうことになります。

この問題は、引き続き、課題提起していきます。

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静岡県のキャッシュフロー分析

先月受講したセミナー「★水道事業大量更新時代の投資計画と経営戦略の策定」の講師 鈴木文彦さんの研究がなかなか興味深いです。

氏は大和総研のコンサルタントで、財政や水道事業などにお詳しい方です。

★鈴木文彦氏の紹介ページ(大和総研のサイト)

ページ内に論文が多数あります。まだ全部読んだわけではありませんし、分析も不十分なのですが、何か活かせないかと考えています。

自治体の「キャッシュフロー分析」に関する資料をみると、浜松市は政令市中最も健全性の高い水準となっていますが、静岡県は課題が多いことがわかります。

財務省が自治体の財務状況分析に活用している指標を比較すると下記のようになります(数値は2013年度、浜松市・静岡県の順)。

◆行政経常収支率 17.2% ・ 5.6%

フローの健全性を表す指標で、企業でいうところの経常利益率になります。

浜松市は政令市トップ。平均は9.2%ですので健全経営と言えます。

一方、都道府県の平均は10.6%に対し静岡県は厳しい状況です。比較すると地方交付税に対する臨時財政対策債の比率が高い自治体ほどワリを食っていることがわかります。

国の交付税制度の見直しが必要ですが、そこで思考停止していたのではいけません。経常収入をいかに増やし、経常支出をいかに減らすか、さらなる行財政改革が不可欠です。

◆実質債務月収倍率 13.8月 ・ 38.1月

実質債務が月収の何か月分あるかを表すストック指標で、小さいほど健全です。

政令市の平均は22.3月。浜松市はさいたま市に次いで2番目に良好です。

都道府県の平均は32.5月。東京都と特殊事情がある福島県を除くと、多くの府県が30~40月に分布していますが、静岡県は悪い方です。

◆債務償還可能年数 6.7年 ・ 57.1年

融資審査で重要となるのがこの指標。返済能力や財政の持続性を表します。実質債務が経常収支の何年分あるかを表します。

浜松市は政令市中トップ。ここでも優秀です。

都道府県は経常赤字の自治体もあり、バラツキが大きいのですが、東京都の4.0年のような優良自治体がある中、50年を超える自治体は10府県しかありません。

フロー指標である経常収支を改善し、ストック指標である実質債務を減らしていくことが求められます。

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私の今年度のミッションの一つが「財政健全化条例」の検討です。単に借金を減らすとかだけでなく、さまざまな指標を分析して持続可能な静岡県づくりを考えたいと思っています。

◆参考資料(ともに鈴木文彦氏のレポート)

★自治体の「損益計算書」で稼ぐ力を見る(2015.12.1 大和総研)

★キャッシュフロー分析で見る都道府県の財政(2015.6.11 大和総研)

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豪雨災害に備えて

東海地方は、昨日、梅雨入りしました。いよいよ雨の季節ですね。

折しもフランス・パリでもセーヌ川の洪水が報道されています。気候変動の影響で、世界各地いたるところで今までにない豪雨が降っています。

浜松市においても昨年の豪雨災害の記憶も新しい中、備えが必要です。

Dsc_2871こうした中、浜松市水防演習が行われ、市内17の水防団員が日ごろの訓練の成果を発揮しました。

水防工法の技術もさることながら、体力も必要ですね。私も持ってみましたが、土のう1つ約25㎏もあり、持ち運ぶだけで大変です。

Dsc_2877水防団員の皆さんは仕事を持ちながらのボランティア、本当にありがとうございます。

防災は「自助・共助・公助」の組み合わせが大事ですが、まさに“共助”の支えですね。

自助はなかなか難しいのかもしれませんが、必要な情報を得ることなら誰でもできます。降雨や河川水位の情報を下記のサイトでチェックしてください。

★サイポスレーダー

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環境月間 県民大会

D_2 「環境月間 県民大会」がクリエート浜松で開催されました。

テーマは「ライフスタイルの変革が環境の理想郷“ふじのくに”を創る」。

冒頭は「こども環境大使(中学生)」から、「環境を守ることは文化を守ること」、「汚すのは簡単、戻すのは大変。無関心が課題」などの呼びかけでスタート。次世代に責任を持つ大人として身につまされる思いでした。

ライフスタイル変革の必要性については、6/2のブログ(メルマガ6月号)に詳しく書いてありますので、ご覧ください。

★メルマガ6月号

Dsc_2865環境保全活動の事例発表は浜松市西区の庄内学園7年生(中1)のみなさん。

「浜名湖の豊かさを未来に受け継いでいくためにできること」と題し、アマモの研究など浜名湖学習の成果を元気に発表してくれました。

先日のブログで紹介した、「ふじのくにエコチャレンジ」のPRも行われました。

★ふじのくにエコチャレンジ

ぜひお仲間で取り組んでみてください。

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ふじのくに地球環境史ミュージアム

A 「ふじのくに地球環境史ミュージアム」を訪問しました。

建設中に行ったことがあるのですが、開館後の訪問は初めてでした。

施設は静岡南高校を活用したもの。外観はまったくフツーの高校です。決して豪華な博物館ではありませんが、展示物はなかなかのものでした。

B ネーミングの「環境史」がこの施設のキーワードです。

活動理念は「百年後の静岡が豊かであるために」。ただ標本を並べるのでなく、この理念に沿ってストーリー性を持たせています。

C_2 今日は平日で来館者は少ないようでしたが、老若男女、海外からもお客様がいらっしゃってました。多くの県民の皆さんに見てほしいですね。

詳しくは下記のリンク先をご覧ください。

★地球環境史ミュージアム

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メルマガ6月号

メルマガ6月号をアップしました。

過日のブログ「6月は環境月間」をさらに詳しく説明しています。

ごみ減量や温暖化防止に、みんなで取り組んでいきたいですね。

★メルマガ6月号

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UDフィットネスクラブ

Dsc_2848 ユニバーサルデザイン(UD)にこだわった「メディカルフィットネスクラブ LEN」が佐鳴湖南岸にオープンします。

代表者の伊藤裕子さんは、私にとってはPTA活動を一緒にやった“近所のおかあさん”ですが、世間ではパラリンピックの金メダリスト(鈴木孝幸さん)を育てた「ぺんぎん村水泳教室」のコーチとして有名です。

Dsc_2846 「LEN」は市営プールで障がい児のリハビリをサポートしていた伊藤さんの長年の夢だった施設です。

「プール」と聞くと25mプールをイメージしますが、ここにあるのは「ジャグジー」です。

Dsc_2840 「えっ?」と思いましたが、障がい者だけでなく水泳選手も練習できる「ジャグジー」だそうです。その秘密は現地でご覧ください。目からうろこ、ビックリポンでした(古)。

障がい者(児)の水泳にはさまざまな苦労があって、このような設備にしたとのこと。水中エアロ(?)バイクもあります。まさにユニバーサルデザインにあふれる設備です。

Img_1825 トレーニングジムの機器はイタリア製で、車イスの人も健常者も自分に合った負荷でトレーニングできます。

私も体幹を鍛えないといけないようです・・・。

Img_1826 こうした“誰もが楽しめる”施設で、いろんな人が、顔を合わせて、身体を動かして、お話しすることが、ユニバーサル社会につながるんじゃないかな…と強く感じました。

詳しくは下記のサイトで。屋上露天ジャグジーやカラオケもあります。

★メディカルフィットネスクラブ LEN

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