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2017年3月21日 (火)

ビジネスプロセス・リエンジニアリング(BPR)

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議会が閉会したので早速来年度の取組に向け視察に出ています。今日は福島県郡山市を訪問。ビジネスプロセス・リエンジニアリング(BPR)の取組をヒアリングしました。

BPRは事業目的達成のための手段を最適化することです(詳しい説明は検索してご覧ください)。

県庁でいえば県民サービス最適化のために業務を見直すことで、私は特に県民サービスに直結しない庁内業務を見直すべきだと思っています。

郡山市の取組を知ったのは、昨年11月の「行革甲子園」です。当日発表はありませんでしたが、愛媛県のHPで資料を拝見したのがきっかけです(★愛媛県行革甲子園2016)。

現在、「働き方改革」とか「ワーク・ライフ・バランス」が取り上げられていますが、そのための実務的手法と言ってよいと思います。

すなわち、自分たちの業務プロセスを見える化して評価し、ネックとなっている工程や重複している工程を簡素化するということです。民間企業のカイゼンに近い考え方で取り組んでいました。

郡山市は特に「庁内共通の業務」にスポットを当て、例えば庁内会議の見直し、庁内研修会・セミナーの見直し、また部門間の照会事項の見直し等に取り組んでいます。これらによって間接業務の削減を図り、各課の本来業務に取り組む時間のウエイトを高くしようということです。

この結果をもとに、まさに今日「郡山市STANDARD」という方針を公表したとのこと(写真)。外部者で初めて拝見することができました。

このほか課題としては「PDCA」や「歳入歳出」の業務量が挙げられていましたが、これらは継続して検討していくとのこと。「PDCA」は私も複雑化していると懸念していますので今後の取組を見させていただこうと思います。

ところで「庁内共通の業務」で最も時間を要する業務は何だと思います?こたえは「議会対応」とのこと。“民主主義のコスト”とはいうものの耳が痛いところです。

なかなか面白い取り組みでした。

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