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BMWを分解

静岡県では今年度から浜松地域イノベーション推進機構に「次世代自動車センター」を設置しEVシフト対策などを進めています。

同様に岡山県は、県産業振興財団とともに県内自動車部品メーカーを対象にEVシフトに向けた研究会を開催しています。

こうした研究会は知事のトップダウンにより平成23年度から取り組んでいるということでした。さらに今後、重点施策として5か年計画で取り組むとしています。

★岡山県の事業概要 (岡山県のサイトにリンクしています)

この一環として「BMW i3(レンジエクステンダー車)のティアダウン(分解)」を行っていたので視察させていただきました。

岡山県では昨年度の日産リーフに続き実施しているとのこと。本県は来月やっとリーフの分解を予定していますが、岡山県の方が先行しています。

ティアダウンは県と連携協定を結んでいる三菱自動車(岡崎)の協力を得て、10社を超える県内企業が参加していました。

I3_3 担当者から「細かい写真をSNSにあげないで」ということでしたので、サイズダウンしてボケた写真しかアップしませんがご了承ください。

なおTVクルーが写っていますが、12/22のBSテレ東で放送される予定とのことでした。興味のある方はぜひチェックしてください。

樹脂のほかCFRPを多用、また軽量化技術としてアルミやマグネシウムも活用しており、なかなか興味深いモノでした。

ハイテン鋼と思われるシャーシにCFRPのボディフレームを接着し、同じくCFRPのルーフを接着、ドアやボンネットは樹脂のようでした(知識が十分でないので間違っているかもしれません)。またルーフの内装には吸音材がべったり貼ってありました。

岡山県は、今後も参加部品メーカーに有償で部品を提供し、研究開発に資してもらい、年度内にそのレポートをまとめるということでした。

県の担当者は、「岡山県には三菱自動車の工場はあるが、研究所は岡崎にしかない。静岡県にはスズキさんがあってうらやましい」とおっしゃっていました。

これからの自動車産業は「競争と共創」です。マンパワーを含めスズキやヤマハ、ホンダがあるメリットを最大限活かして地域産業の維持発展につなげていく必要がありますね。

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出生率2.81のまち

_20181130_094134 岡山県奈義町は鳥取県に隣接する人口6000人弱の小さな町。陸上自衛隊の日本原駐屯地があります。(写真は樹齢900年の大公孫樹)

昭和30年のピーク時の人口は8900人でしたが、人口減少が進んでいます。平成の大合併が進む中、奈義町は平成14年、住民投票により7割の得票で単独町政を選択しました。

以降、生き残るための住民の危機感により意識改革が進んだと言います。

合計特殊出生率(出生数)は、平成17年に1.41(37人)だったものが、平成21年1.80(48人)、平成25年1.88(43人)、平成26年2.81(60人)、平成27年2.27(51人)、平成29年2.39見込(56人)。分母が小さいとはいえ、一定以上の出生数を確保しています。

この間、平成24年に「子育て応援宣言」を出しています。

平成30年度の子育て支援事業は年間1億3850億円。予算に占める割合は約3.5%とのこと。各種事業を行っていますが、中でもユニークな支援施策には下記のようなものがあります。

◆高校生を対象にした「高等学校等就学支援金(年9万円×3年間、154人対象)」

◆平成16年から導入した「出産祝金(当初は第3子10万円、現在は第1子10万円、第2子15万円、第3子20万円、第4子30万円、第5子以降40万円)」

◆在宅で育児する保護者に生後6か月から幼稚園入園前まで一人1万円を給付する「在宅育児支援手当」を平成28年度から導入

_20181130_094235 ◆若者向け賃貸住宅(3LDK 21戸)を家賃5万円で提供

制度による経済的支援に加え「なぎチャイルドホーム」の存在が大きいと感じました。

ここは親が気軽に行ける相談の場であり、友だちづくりにつながるほか、他人の子どもも含めた育児参加が行われています。さらに町民参加のしくみもあり、出生率向上を後押ししています。

小さな町ほど知恵を出している様子がうかがえます。奈義町はまち全体で子育てを応援している姿勢が感じられました。

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心のUD

Chiemi 12月3日から9日は「障がい者週間」です。

そこで、今日のFM Haro! 遊佐ちえみの「聞いちゃえ!静岡の政治」では、ゲストにお世話になっている視覚障がい者施設「ウイズ蜆塚」の古橋友則施設長をお招きし、障がい者福祉についてお話ししました。

古橋さんからは・・・、

「視覚障がい者の駅ホームからの転落事故や、 交差点での事故を無くしていくためには、歩行訓練を通して自らの身を守ることと、点字ブロックや音声案内などの環境を整えること、そして社会の理解を高めていくことの3つが欠かせません」。

「訓練をして安全性を向上していくことは必要ですが、能力的な個人差もあります。またホームドアのような設備は莫大な費用がかかります。そうした中、市民の皆様の声掛けによるサポートというのは、費用も掛からず、またどのような視覚障害者にとってもありがたいものです。特に駅ホーム上や交差点においては、積極的にお声掛けいただけたらありがたいです」。

とのお話がありました。

「どうやって声を掛けたらいいのかわからない・・・」という人のためには・・・、

「お困りでしょうか?」「どのようにお手伝いすればいいですか?」と聞けば、障がい者自ら「こうしてほしい」と言ってくれますよ・・・とのこと。

私も時々、肩に手をかけてもらってご案内することがありますが、みなさんもぜひ積極的に声をかけてみてください。

福祉社会は「心のUD」からですね。

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慶應議連研修会

_20181125_082356 毎年恒例の慶應義塾全国議員連盟総会&研修会が開催されました。

超党派の地方議員で作るこの議員連盟、私は副会長を務めています。今年度は5月に静岡県東部で視察研修会を主催しました(★視察の様子)。

今日の研修会は・・・、

1.福沢諭吉と政治(慶應義塾にとっての明治150年)

 都倉 武之 慶應義塾福澤研究センター准教授

2.人口減少社会の自治体のあり方

 浅野 史郎 神奈川大学教授(元宮城県知事)

3.減災学のススメ(多発する自然災害、今こそ必要な減災対策)

 冨田 洋 ジオ・サーチ株式会社 代表取締役(塾員)

4.特別講義

 石破 茂 衆議院議員

・・・というラインナップ。

都倉先生からは、「明治150年は見方を変えれば戊辰150年」であり、慶應義塾命名150年とのお話し。独立自尊の気風が当時からあったことをお話しいただきました。

浅野先生は塾の教授時代から毎年講演をお願いしています。今回は人口減少時代の自治体連携のあり方をご教授いただきました。

冨田社長は地中空洞化診断の必要性を指摘いただきました。事前防災が必要です。

石破さんには本会の顧問をお願いしています。前地方創生担当大臣として、地域活性化のヒントやエールをいただきました。

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“ミニ”ふじのくにカフェ

_20181124_204759 会派会長の岡本まもる議員からお誘いをいただき、浜松学院大学の学生さんたちと“ミニ”ふじのくにカフェを行いました。

テーマは「防災」と「中山間地域振興」。台風24号の際の停電被害を受けた若者の意見を聞くとともに、天竜区の集落支援のお話に関し意見交換しました。

防災について、日頃の避難訓練(住民意識啓発)や高齢者サポート、支援物資の受入訓練、ボランティアコーディネーターの育成など、若者がやれることをしっかり考えていることがうかがえました。

将来の防災人材育成には若者のボランティア体験が有効とも。経験することでボランティアコーディネーターの育成にもつながると感じました。

また浜松学院大学では天竜区春野町勝坂で耕作放棄地解消のお手伝いや伝統芸能「勝坂神楽」の伝承などへの協力を行っているとのこと。

勝坂地区は13世帯、最も若い住民でも50歳代の高齢集落ということで、交流人口増がカギとなりそうです。全国では外国人旅行者を巻き込んだ地域交流を行っておりところもあります。発想の転換が必要ですね。

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