2018年9月28日 (金)

いよいよあと1年、ラグビーW杯

Rwc ラグビーワールドカップ(以下RWC)2019がいよいよ1年後に迫ってきました。

来年9/20東京スタジアムでの「日本対ロシア」の開幕戦を皮切りに、11/2の横浜国際総合競技場での決勝まで、1月半にわたり、 全国12会場で計48試合の熱戦が繰り広げられます。

ここ静岡県においてはエコパスタジアムで予選4試合が行われます。

そこで、先週22(土)のFM Haro!「遊佐ちえみの 聞いちゃえ!しずおかの政治」では、ゲストにRWC2019組織委員会 静岡地域支部長の藤原直宏さんをお招きしてエコパの4試合の見どころをうかがいました。

ノリノリでお話しいただいた名調子をそのままお伝えします(^^)

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◆9/28(土) ブレイブ ブロッサム 日本 vs アイルランド

<再び世界に衝撃を!日本代表が番狂わせを狙う>

(世界ランキング11位 vs 2位)

前回大会で桜の勇者たち、我が日本代表が、南アフリカを倒した試合は、RWC史上最大の番狂わせと言われました。同様の衝撃を世界に与えるのであれば、この試合です。

現在、世界ランキング2位のアイルランドはヨーロッパ6か国対抗戦に優勝し、今大会も初優勝を狙っています。

大きな体格で規律正しく動くアイルランドを倒すのは難しいものの、日本代表の素早く前に出るディフェンスと、スピーディな攻撃が機能すれば、大波乱の可能性は大いにあります。

両チームのスケジュールを見ますと、日本は、開幕戦でランキング19位のロシアに快勝してエコパに乗り込むはずです。一方、アイルランドは、ランキング6位のスコットランドとの激闘を終えたばかりでエコパに移動してきます。疲れも残っているのではないでしょうか。このスケジュール設定も日本に有利に働くのではないかと思っています。

※ブレイブ・ブロッサム

日本代表の愛称。日本チームのジャージは赤と白のボーダーに左胸に桜のエンブレム。ブレイブ・ブロッサムはこの桜に由来しているのは間違いないのですが、このように呼ばれるようになった経緯は諸説あります。

その一つは、2003年のRWCオーストラリア大会で日本がスコットランドと対戦し、低いタックルでスコットランドに後半半ばまで勝つ可能性のある戦いを繰り広げ、翌日の地元紙に「ブレイブ・ブロッサムズ」の文字が一面を飾り、これがこの由来という説もあります。

その後、日本が好勝負そして、南アフリカに勝つなど感動的な戦いのたびに海外メディアでは、ブレイブ・ブロッサムの文字が踊るようになりました。

◆10/4(金) 南アフリカ vs イタリア

<初のベスト8進出へ。イタリアの挑戦は必見>

(世界ランキング7位 vs 14位)

ランキングだけ見ると、南アフリカ優位に見える対戦ですが、2000年から欧州6か国対抗戦に参加するイタリアは、毎年、イングランドやアイルランドと戦い、着実にレベルアップしています。

また、2016年には13度目の対戦で南アフリカに初勝利をあげ、自信を持って今大会に臨んでくるでしょう。

今年の6月には来日して日本代表と戦い、日本の気候、環境を体感しています。南アフリカは2016年のリベンジに燃えます。互角の好勝負になりそうな気がします。

◆10/9(水) スコットランド vs ロシア

<ロシアにチャンス?日本代表戦直前のスコットランドとの戦い>

(世界ランキング6位 vs 19位)

ヨーロッパ予選3位ながら他国の違反で繰り上げ出場となったロシアは、2度目の出場で初勝利を狙っています。対するスコットランドは、ベスト8の常連で負けられない。

しかし、スコットランドは4日後に日本代表戦が待っており、しかも、決勝トーナメント進出をかけた決戦になる可能性もあり、いかにロシア戦を切り抜けるのか。日本代表のファンにとっても見逃せない一戦となります。

◆10/11(金) オーストラリア vs ジョージア

<ド迫力の肉弾戦が、スタジアムの感動を呼ぶ>

(世界ランキング 5位 vs 13位)

4大会でファイナリストとなったオーストラリアは、スーパーアスリートのイズラエル・フォラウ他、南半球きっての才能集団です。立ち上がりから圧倒的な攻撃力を披露するはず。しかし、プール戦はいつの大会でも、挑戦者の健闘が感動を呼ぶ一戦があります。

ジョージアは、強力なスクラムを軸にボールをキープして粘り強く戦い抜くでしょう。ド迫力の肉弾戦が観客席を沸かせる試合になるはずです。

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・・・とまあ、こんな具合で、楽しく解説してくださいました。ただいまチケット販売期間中。9/19~11/12までの期間で一般抽選販売が行われています。

2018年7月14日 (土)

観光再考

静岡文化芸術大学で行われた公開講座「観光再考」に行きました。講演は「新・観光立国論」でおなじみのデービット・アトキンソン氏。

「自然・気候・文化・食事」が観光戦略の4要素とし、日本は世界のTOP5に入ると評価されてました。これを活かし、現在の外国人観光客2900万人×消費額16万円を、6000万人×25万円にするのは可能とも。

その上で、静岡県の観光政策について情報発信の7割は文化や歴史だが、訪日外国人の7割は自然環境を見に来ており、24%が文化体験と指摘。自分たちの価値観だけでなく、多様な魅力を発信することが大切とお話されました。また著書にも書かれていましたが高級ホテルが少ないことも指摘していました。

今後は地元におカネが落ちる工夫が必要であり、規格品ではなく一品モノを育て需要を起こすこと、地域をつくることが大切。そこで重要なのがDMO(Destination Management/Marketing  Organization)だと。

旅行業に携わる人だけでなく、地域のみんなで考えていきたい課題ですね。

2018年7月 6日 (金)

3 ラグビーW杯2019における外国人観戦客への対応について

<田口>

来年、ラグビーW杯2019が袋井市のエコパスタジアムで開催される。また県内5市が公認チームキャンプ地に選ばれた。

世界各国からの多くの外国人観戦客と県民との交流の場が持たれるが、ラグビー文化の発展とともにこの国際的なイベントを地域のレガシーとして活かすためにどのように取り組んでいくかうかがう。

<渡邉 文化観光部長>

外国人観戦客は滞在期間中の観光や消費による高い経済効果が期待できる。またキャンプ地の交流事業等により県民の国際理解が促進されるなど、本県に多くの効果をもたらす重要な存在である。

JR愛野駅からスタジアムまでは地場産品や日本的情緒に触れることができる空間を創出するとともに、観戦前後の周遊観光を促進するなど、安心かつ快適に観戦・滞在できるよう万全の体制を整えていく。

1 地方創生総合戦略 (3)社会減対策の取り組み ①実学の奨励と地域人材の育成

<田口>

社会減(増)は転入転出の差で、静岡県の総合戦略では、社会減対策の目標値を2014年の▲7240人を基準に2019年に転入超過にすると設定している。しかし2017年の現状値は▲5242人と大幅な転出超過が続いている。

転出超過の最大要因は、高校卒業後に県外に進学しそのまま帰ってこないことであり、高校卒業後の多様な選択肢を県内で確保し、地域内の就労につなげることが重要と考える。

6月に施行された「地域大学振興・若者雇用機会創出法」は地方の大学や専門学校が地域の特性を活かしたカリキュラムを作り、若者が地域内で学び、働く地域づくりを目指すものだ。

(毎年約6千人が進学する)県内の専門学校において、地域企業のニーズに応じた実学教育による人材育成を支援してはどうか。

<渡邉文化観光部長>

専門学校は即戦力を育成する職業教育機関であり、大学に次ぐ高等教育機関として重要な役割を担っている。

本県の私立専門学校では卒業生の7割が県内に就職し、うち9割が関連する業種に就職するなど、まさに地域人材の創出に向けた実学が実践されている。

本県の専門学校が魅力ある実践的な職業教育を実現できるよう、特色ある教育を積極的に支援し地域人材の確保に努めていく。

2018年4月25日 (水)

富士山静岡空港の経営改革

富士山静岡空港のコンセッション(運営権譲渡)における選定結果が公表されました。

★富士山静岡空港のサイト

資料3をみると、優先交渉権者の三菱地所と東急電鉄によるプロポーザル内容がわかります。また資料2には「VFM評価」があります。

今後詳細を調べていきますが、備忘録的に書いておきます。

2018年4月13日 (金)

若年女性の流出問題と大学生の県内就職促進

Population 会派政調会で人口減少問題に関する勉強会を行いました。

講師は静岡経済研究所の岩間晴美主任研究員。テーマは「若年女性の流出問題と大学生の県内就職促進について」です。

興味深い調査データをうかがうとともに、他県の事例やいくつかの提案をいただきました。講演内容は別途書きたいと思います。

平成27年に策定した5年計画の地方創生総合戦略が中間年を迎えます。中間チェックを行うとともに、今後の取り組みに活かしていきたいと思います。

2018年3月29日 (木)

空港経営改革 一歩前進

経営改革を検討していた富士山静岡空港。

民間への運営権譲渡における優先交渉権者が「三菱地所・東急電鉄グループ」に決定しました。

二次審査に応募したのは同グループと、双日(株)を代表とする「S&Jグループ」の2者。審査の結果200点満点中、162.1点と146.7点で前者になったということです。

審査内容は4月中旬に予定されている基本協定締結後に公表されます。路線拡大や賑わい創出による空港、および県内経済活性化につながる施策を期待します。

特に東急グループは先行事例である「仙台空港」の運営ですでに手腕を発揮しています。

★仙台空港運営事業(東急電鉄さんのサイト)

仙台空港はアクセス鉄道があることから東急電鉄のノウハウが直接活かしており、さらにアジアから東北の玄関口として積極的な路線誘致を行っています。

富士山静岡空港に対してどのような改善提案を出していただけるのか、早くお話を聞いてみたいところです。

気になる運営権設定期間や譲渡価格は今後詰めていきます。この秋には手続きが行われ、来年4月から新体制による事業が始まります。

県内経済活性化とともに、県民負担を少しでも減らせるよう、引き続き、改革改善を求めていきます。

2018年2月 6日 (火)

立命館アジア太平洋大学

2度目の立命館アジア太平洋大学(APU)訪問。前回は2014年9月県議会次世代人材育成特別委員会で視察。その時は人材育成が主眼でしたが、今回は9月定例会で取り上げた「留学生受け入れ体制整備」がテーマです。

静岡県は近年外国人留学生が減少しており、今後の受入促進に向けたヒントを得る機会として再訪しました。ポイントは「留学生募集」「生活やお金など受入体制整備」「学習支援」と考え、先生のほか、日本人大学生2人、国際留学生2人からいろんな話を聞きました。

APUには、2017年11月時点で学生が5,818人在籍、うち留学生は89ヵ国2,991人と過半数を占めています。韓国505人、ベトナム477人、中国428人、インドネシア405人、タイ281人、バングラデシュ117人など東南アジア・南アジアが多く2,648人を占めています。

留学生募集は海外オフィスや現地協力者を用い、国・地域ごとに実施しているとのこと。国内からも年間50回出張、さらに高校生とのコンタクトは年11,000回以上ということで、このノウハウが大きいようです。

受入体制としては、最初の1年間は最大1,310人収容可能な国際学生寮APハウスで日本人学生と生活し、日本語のほかに生活習慣を学んでいます。同時に日本人学生にとっても多文化を学ぶ機会になり、話をした日本人学生も貴重な体験だったとのことでした。学生寮はRA(レジデンス・アシスタント)が24時間サポート。こうした体制も重要です。

学習支援は、先輩学生がサポートを行うSALC(Self Access Learning Center)が効果があるようで、台湾から来た国際留学生もお世話になったと話していました。

学生は地域のおまつりなど交流に参加するほか、小中学校でのALT支援も実施。地域全体の多文化共生にもつながっています。地元の高校との高大連携も実施しており、推薦枠を設け大学の単位をとれる高校もあるとのこと(日本人学生談)。

自治体連携では、福岡市、北九州市(近々)と連携協定を締結。地域貢献を進めるほか、東日本大震災被災地の気仙沼市への支援も実施。さらに市長とのつながりで飯田市とも連携しているとのことでした。

静岡県では、静岡大学がアジアブリッジプログラムを実施するなど積極的に取り組んでいますが、他大学には留学生の受け入れ目標などはありません。

大学単独での体制整備は難しいので「地域・大学コンソーシアム」を活用し、上記ポイントごとの支援体制の構築が必要です。

また東静岡の国際学生寮の議論が先行していますが、一気通貫したビジョンの策定が必要です。あわせて官民の役割分担も整理する必要があります。知事も、留学生受け入れ増に向け推進するとしていますので、今後の取り組みにつなげていきます。

2018年1月31日 (水)

東京五輪古文書

P1 昭和39(1964)年の東京五輪聖火リレー資料を入手しました。

オリンピアで採火された聖火は、9/6那覇市に到着し、沖縄を巡った後、9/9に鹿児島、宮崎、北海道に空輸、翌9/10から再スタートしたのち、4ルートに分かれて47都道府県を走り抜けました。

その後、ルート1は10/9、ルート2は10/8、ルート3・4は10/7に東京に着き、10/10の開会式に聖火台に火を灯したということです。

P2 静岡県内は185.1㎞を走行。

愛知県境から受け継がれた聖火は、図のように東海道に沿う形で、114区間2,622人の若者が聖火リレーを行ったということでした。

前回私は2歳。聖火リレーの記憶は全くありません。しかし当時のことを覚えている方は結構いらっしゃいますし、中には実際に走ったという方もいらっしゃいました。

2020年はどうなるのかな~。聖火が駆け抜けるのをこの目で見たいですね・・・。

2018年1月30日 (火)

転出超過5242人

平成29年の人口移動報告が公表されました。

静岡県は転出超過5,242人、H28年の6,390人からは転入転出とも改善していますが、多い方から8番目と、ほめられた数字ではありません。

★総務省住民基本台帳人口移動報告 平成29年(2017年)結果

転入超過は下記の7都府県です。

①東京都 75,498人

②千葉県 16,203人

③埼玉県 14,923人

④神奈川県 13,155人

⑤福岡県 6,388人

⑥愛知県 4,839人

⑦大阪府 2,961人

転出超過は多い方から・・・、

①福島県 8,395人

②兵庫県 6,657人

③北海道 6,569人

④新潟県 6,566人

⑤青森県 6,075人

⑥長崎県 5,883人

⑦岐阜県 5,755人

⑧静岡県 5,242人

⑨鹿児島県 4,756人

⑩岩手県 4,361人

・・・となっています。

静岡県の経年変化は・・・、

2017年 ▲5,242人(ワースト8位)

2016年 ▲6,390人(ワースト4位)

2015年 ▲6,206人(ワースト5位)

2014年 ▲7,240人(ワースト2位)

2013年 ▲6,894人(ワースト2位)

2012年 ▲3,952人(ワースト8位)

・・・などとなっており、2013年の結果から大きくクローズアップされるようになってきました。

2017年の県内市町別のデータを見ると・・・、

転入超過は5市町。

①熱海市 357人

②長泉町 109人

③掛川市 36人

④伊東市 20人

⑤河津町 5人

転出超過は多い方から・・・、

①沼津市 ▲679人

②富士市 ▲480人

③焼津市 ▲420人

④磐田市 ▲410人

⑤湖西市 ▲362人

⑥裾野市 ▲330人

⑦浜松市 ▲305人

⑧静岡市 ▲271人

⑨島田市 ▲252人

⑩御殿場市 ▲234人

・・・などとなっています。

詳細はあらためて調査します。

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